アヒ・バレンタイン
きょうはバレンタイン・サタデー。
土曜日となった今年、チョコの消費量に変化があるのでしょうか。
「義務チョコ」配らなくて済むわ~という歓迎の声、
ゆっくりバレンタイン・デーとできるわ~というハッピーな声、
いずれにしても色々な反響を巻き起こる2月14日であります。
我が家の今年のテーマは「エクアドル」。
チョコがエクアドルの森の幸せにつながるフェアトレードチョコに注目。
南米エクアドル、赤道直下にありながら起伏に富んだ森に恵まれた国。
その豊かな生態系とそこに暮らす人々の手が紡ぎだす商品を
現地の人々と共同企画する「スロー・ウォーター・カフェ」のチョコです。
もう、何といっても、そのヴィジュアルが温かく、愛らしいの。
「あ~、『ショコラ』の唐辛子チョコ~!」。
バレンタインチョコの売り場の一角で思わず叫んでしまいました。
「そうです~、映画に出てきたのと、同じイメージで作りました♪」。
お店のスタッフがにっこり笑って反応してくれました。
きらびやかな宝石チョコが並ぶ売り場の中で異彩を放つ店先。
手作りの温もりがするチョコや鮮やかな色彩のパッケージ、
そして現地の写真もたくさんディスプレイされていて、
エクアドルのおじさんやおばちゃんたちが笑顔で映っています。
地上の楽園とも言われる豊かな文化や生物多様性を損なわず、
持続可能な地域発展のあり方を模索する動きのひとつがこれらの商品。
エクアドルの4つの特色ある森に注目、、現地の作り手たちと一緒に
ものづくりをすることで環境と暮らしと守ろうという試みです。
「雲と霧の森」では森林農法のよる無農薬コーヒーやサイザル麻の手編みグッズ、
「陽気な海の森」では森の在来種、象牙椰子の実「タグア」のアクセサリー、
「乾いた音の森」では先住民の家族工房で編まれたレインボーマフラー、
そして「雨の森」で作られているのが
オーガニックカカオを使用したチョコレートです。
エクアドルの標高3000m以上の高地にあるサリナス村がその舞台。
都市部への出稼ぎによる激しい人口流出に悩む村は
カカオの樹が自生するアマゾンの源流域にもあたります。
そんなサリナスの有機栽培カカオを生かしたチョコレート生産は
住民自身が参加することで生まれました。
村のオーガニックカカオをスイスから導入された器具や技術で
質の高いチョコレートに仕上げていくのですが、
カカオの栽培から製品化、包装まで全工程がサリナス村で行われています。
つまり、生粋のエクアドルはサリナス村のチョコってわけ。
私のハートを射止めたのが「Aji(アヒ)」チョコ。
そう、映画「ショコラ」を彷彿させる唐辛子入りチョコレートです。
映画の中でJ・ビノシュ演じるヴィヴィエンヌが謎めいた微笑みとともに
「飲んで、きっと気に入るわ」と
頑固な村のおばあさんに差し出したホットチョコ。
一口飲んだおばあさんの表情がみるみる一変。
ピリリと刺激が残る不思議なチョコが頑な心を溶かしていく印象的な場面です。
確か、映画の中のあのお店の名前は「マヤ」、
南米のマヤ文明では煮だしたカカオに唐辛子を入れて飲む習慣がありました。
しかも、それは不思議な愛の媚薬・・・でもあり、
映画の中でもジョニー・デップの悪魔的魅力と相まって
「唐辛子チョコって、いったい、どんなぁ・・・?食べてみたぁ~い」と
甘い妄想を膨らませていたチョコなのでありました。
さてさて、エクアドルの森で作られた唐辛子チョコのお味は・・・
パクリと一口、
お?甘い・・・まろやか・・・意外・・・
ミルクチョコのように優しい・・・んっ?!ピリッ!・・・ピリピリ・・・ヒリヒリ・・・
おおおおお~唐辛子だぁ、辛い。
最後の最後に舌先に心地よいいたずらをして
喉の奥にぽっと小さな恋の炎がともるような、
それはそれは魅惑的なチョコではありませんか。
エクアドルのサリナス村生まれの「Aji」チョコ。
個人的には目をつぶり、ジョニデをイメージしながら味わうのがお勧め(笑)。
食べ終わった後も楽しめるのが
愛らしい手編みの唐辛子の形をしたニットの袋。
これもサリナス村のあの写真のおばちゃんたちが編んだもの。
巾着部分のおさえの実は象牙椰子の実「ダグアナッツ」とか。
一粒食べれば、ジョニデに誘惑され、エクアドルの森の幸せにもつながる。
今年のアヒ・バレンタインは一粒で色々、楽しめちゃいました♪
あ、一応、夫への本気チョコですが、実質「私チョコ」(笑)。
(写真は)
キラキラなバレンタインチョコ売り場で
個性が際立つ「スロー・ウォーター・カフェ」の一角。
チョコそのものが、とっても美味しい。
食べれば、アマゾン源流域をイメージ旅行できる。
刺激的でしょ。

