ビコーズ・オブ・ユー

単なる食べ過ぎではありませんでした。

元日からベッドでへたばっていた息子、一向に腹痛が治まらないので、

激混みの夜間救急病院で診てもらったところ、

どうやら「ウィルス性胃腸炎」とのこと。

ごめんね~、食い意地のせいじゃなかったのね~。

我が家の2015年、とんだ幕開けとなりました。

う~ん・・・牡蠣のベーコン巻が犯人か・・・?

しかし、私を含め、同じ食卓を囲んだ他の家人はピンピンしてるし、

遠方からの帰省途中、人混みの中でもらってきたのか、

経路は特定できませんが、とにかく除菌、滅菌、殺菌。

洗面所のタオルはペーパータオルにスイッチ、

食器やグラスの管理も慎重に。

もちろん、お正月ディナーは昨夜から中止、質素な食卓に。

ま、これで懸案のお正月太りにも歯止めもかかるか・・・。

当人は点滴受けて快方に向かいつつありますが、

まずは水分補給、ついで、おかゆさんか柔らかいおうどんあたりか。

子供の頃、熱を出した後によく作ってあげたよな~。

そうだそうだ、「ぽんぽん、痛いの?ちょっとさすってあげるね」って、

小さなお腹をよくマッサージしてあげたよな~。

昨日、お腹が張って苦しそうな息子のたくましい腹筋をマッサージしながら

ちょっと思い出に浸ってしまいました。

でっかな息子のお腹をさする母の図。

冷静に考えれば相当こっぱずかしい画でありますが、

事は緊急事態、息子も抵抗する術なく、力なくされるがままに。

そして、小さな声で呟いた。

「お父さんは、明日仕事?」。

激混みの救急病院に付き添い、会計、お薬待ちが長引いているのか、

夜11時過ぎてもなかなか帰ってこない夫のことを心配しているらしい。

ああ、大きくなったのは、体だけじゃないんだな。

自分を案ずる家族のことを心配できる大人になっているんだ。

「ぽんぽん、痛い」と全てを親に委ねていた幼児とは

当たり前だけど、もう違うんだ。

新年早々のウィルス騒ぎのさなか、

息子のベッドの脇で、一人感慨にふける母でありました。

「オカゲサマデ」。

昨年12月1日のホノルルで行われた

ハワイ州第8代知事、日系3世のデービッド・イゲ氏の就任式。

英語の就任演説の中に突然、日本語の単語が聞こえてきたそうです。

年明け初めて配達された今朝の新聞、

戦後70年を迎える特集記事の中で紹介されていました。

「オカゲサマデ」。

日本に住む日本人の日本語よりもずんとくる。

戦後70年、和の心を秘めて苦難の歴史を生き抜いてきた

日系移民たちが口にする「オカゲサマ」の響きは深く、重い。

同時に生きていくための大きな力を与えてくれる言葉でもあります。

「おかげさまで」。英語に訳すると、「ビコーズ・オブ・ユー」。

あなたのために。

記事によると「オカゲサマデ」は

イゲ知事就任の40年前、アメリカで戦後初の非白人知事となった

日系2世のジョージ・アリヨシ知事のモットーだった言葉とか。

「どんな人も1人では生きられない。誰もが誰かを頼っている」。

だからこそ、異国の地で、胸に灯し続けた「オカゲサマデ」の心。

あなたのために、私はベストを尽くす。

家族は「オカゲサマ」を実践する最小単位。

小さなユニットで養生された互いを慈しむ心が

いつの日か国や国境を越えて「ビコーズ・オブ・ユー」になれば

地球から戦争や紛争もなくなるんじゃないか。

そんな希望の初夢を見たりする新年3日の朝です。

オカゲサマデ。

2015年のマイ・ワードになりそうです。

(写真は)

お正月の朝のプチ・おせち。

オカゲサマデ。

美味しくいただける健康に感謝しなくては。

どなたさまも冬のお腹の風邪にはご用心。