がんばれカスピ
カスピくん、キミもか・・・。
年明け早々、愛用の掃除機ダイソンくんの
無念の引退劇に見舞われた我が家ですが、
今度はさらにお付き合いの長いカスピくんの容体がおもわしくない。
大丈夫か、愛しのカスピ海ヨーグルト。
毎日の朝食に欠かせない、もはや主食といってもいい、
我が家のカスピ海ヨーグルトが固まらなくなってきたのです。
毎回、新しい牛乳パックを開けて種ヨーグルトを足し、常温で培養。
ず~っと問題なく、
とろとろもっちりの美味しいヨーグルトができていたのですが、
お正月明けあたりから、上の方はしっかり固まっているのに、
下の方の一部が妙にゆるくなっていたり。
あわてて、冷蔵庫から出して、常温に戻すとまた固まってくれたので、
ひとまず安心していたのですが・・・。
おとといの夜、さて、新しいのを作ろうと種ヨーグルトをすくおうとすると、
固まっていたのは表層だけで、下はじゃぶじゃぶの液体状態。
これは大変!我が家の一大事!
既に安心して食べちゃったので、予備のヨーグルトもない。
このじゃぶじゃぶ状態で果たして培養ができるのだろうか。
まずい・・・実にまずい・・・。
長年つないできた我が家のカスピ海ヨーグルト菌の血統が
途絶えてしまうではありませんか。
あれは息子がまだ幼稚園に通っていた頃。
ママ友から分けてもらった種ヨーグルトが
我が家のカスピくんの系譜の始まりだった。
一時、ハワイ旅行の間に絶やしてしまったことがありましたが、
我が家から養子に出していた別の友人宅のヨーグルトを分けてもらい、
血統滅亡の危機を何とかくぐりぬけ、
今日までとろとろもっちりの美味しい系譜をつないできたのであります。
幼稚園児だった息子も成人を過ぎ、17~8年経った今も現役。
「え~っ!!!ウチから行ったカスピ海、まだ続いているの~っ!」と
種ヨーグルトを分けてくれたママ友が驚いていたのも記憶に新しい。
本国では既に途絶えてしまった王家の血筋を引く秘密の王子が
遠い異国で美しく成長し、生きながらえていたような、
そう、まるでロマンティックなカスピ海物語(笑)・・・だったのですが、
その系譜が、やばい。
原因は何だ。
冬場の低い気温のせいか?牛乳が冷た過ぎたか?
充分に固まりきらないうちに冷蔵庫に入れてしまったのか?
そもそも菌が弱ってしまったのか・・・?
とりあえず、ゆるゆる状態の部分と、じゃぶじゃぶ液体状態の部分に分けて、
それぞれをタオルで包んで常温に保存、一晩様子を見ることに。
タオルの上から手を当てて「頑張れ、頑張れ」と声をかける。
翌朝、起きると同時にカスピくんの様子を見る。
お・・・ふるふる・・・ぷるぷる・・・
昨夜よりはかなり状態が回復している。
「大丈夫、大丈夫、頑張れ、頑張れ」
また呪文のように唱え、両手で包みこんで回復を祈り、半日安静を保つと・・・。
おおお・・・ぷるぷる・・・もちもち・・・・。
夜には何とか本来のカスピくんらしい弾力が戻ってきた。
これで、次世代を継ぐことができれば、系譜はつながる。
何だかSTAP細胞の実証実験に臨む研究員のような気分だ。
慎重に清潔なスプーンで回復したばかりのヨーグルトをすくい、
新しい牛乳に加え、タオルをたたんだ座布団の上にそっと安置。
またまた両手で包みこみ、掌の熱を伝えながら、必死に念じる。
「頑張れ、頑張れ、キミが未来をつなぐんだ」。
そして一晩明けた今朝。
そ~っと蓋を開けると・・・ふるふる・・・ぷるぷる。
少し頼りなくはあるけれど、下の部分まで弾力をもったヨーグルトができていた。
未来が、つながった。
系譜滅亡の危機がすんでのところで回避された。
耳元で映画「アルマゲドン」のテーマが流れる。
スティーヴン・タイラーの甲高いシャウトが
我が家のカスピくん復活を祝福している(笑)。
たかがヨーグルトと笑えば笑え(笑)。
我が家にとっては老舗の鰻屋の秘伝のたれにも等しい存在なのだ。
なのに、冬場の寒さも考慮せずに、声もかけずに惰性で作り続けていたね。
キミは生き物なのにね。冬のキッチン台の上は冷たかったよね。ごめんね。
長年に渡って我が家の健康な食生活に大いに寄与してきたキミへ
もっともっとリスペクトをこめてお世話させていただきます。
だから、がんばれカスピ。
(写真は)
カスピくんはまだ安静が必要なので
写真はご勘弁下さい(笑)
代打は我が家のお正月の新定番となった「クーブイリチー」。
沖縄の美味しい昆布のお惣菜。
雪の正月を南国レシピの一品が寿ぐのもおつなもの。
大晦日にどっさり仕込みましたが、完売!
うふふ。

