わたしのお人形

「私のおねえちゃんみたい」

「○○おばさんに似てる~」

お人形を手にした女の子のリアクションが言い得て妙。

そうよ、わたしは「普通の女の子」、ラミリーちゃんですもの。

これまでの全世界の販売数10億体を超える「バービー」人形に対抗した

スーパーリアルな「ラミリー人形」が話題になっています。

ブロンドの髪に大きな青い瞳、くびれたウェスト、長い脚・・・

女の子の「夢」を体現したバービー人形は素敵だけど非現実的。

「バービーみたいな理想体型でなくてもあなたは素敵な女の子なんだよ」。

ラミリーちゃんは「普通の女の子」たちへのエールとして発案されました。

ラミリーちゃんはブルネットの髪にはつらつとしたほっぺ、

ややたくましいふくらはぎでしっかりと立つその姿は

ハンバーガー屋さんやコーヒーショップなど

街のどこにでもいそうな女の子。それもその通り、

彼女のヴィジュアルは米疾病センター(CDC)の統計に基づき、

アメリカの平均的な体型の19歳の女性をベースに製作されました。

身長163,3cm、体重68kg、胸囲85cm、

ラミリーちゃんは親近感たっぷりの「ありのまま」人形。

しかも更にありのままにカスタマイズできちゃうそうで、

「ニキビ」に「セルライト」「シミ」「皴」「そばかす」、

何と「妊娠線」まで揃った「Lamily Marks」なる別売りシールまであります。

女の子が隠したくなる欠点を、わざわざ付け足すポジティブ発想。

「蚊に刺された痕」や「草やほこりによる汚れ」まであるんだとか。

考案したのはグラフィック・デザイナーのニコレー・ラム氏。

「スーパーモデルじゃなくていい、普通の人でいい」ことを

カタチにしたのがこのラミリー人形だそうですが、

行き過ぎたダイエットややせ願望に対する歯止めにもなりそう。

映像や写真でふっくらしたこのラミリーちゃんを見たとき、

初めて会ったのに、どこか懐かしい感情がわき起こりました。

そう・・・タミーちゃんのこと、思い出した。

子供の頃、初めて買ってもらった着せ替え人形は

くびれたウェストのバービーちゃんではなく、

ちょっとふっくらしたタミーちゃんでした。

当時はまだ日本が誇るリカちゃん人形は生まれていなくて、

選択肢はバービー人形かタミー人形かの二択の時代。

母はシェア圧倒的なバービーではなく、

娘の体型に近い(笑)ふっくらタミーちゃんを選んでくれたのでした。

大好きだったなぁ~。タミーちゃん。

まわりの友達が持っていたのははほとんどバービーちゃんで、

やっぱりちょっと羨ましくて、遊びに行った時に貸してもらったりしたけど、

余りに大きな瞳と細すぎるウェストと華奢すぎる手足が

美しいというより・・・ちょっと怖かったのを覚えている。

へたに動かすと壊れてしまいそうで、

「もう、いい」、そうそうに友達に返したものだった。

そして自分のタミーちゃんの健康的なふっくら加減に安心した。

丸みのある太ももやふくらはぎの曲線の手触り、今でも覚えている。

大切な、わたしのお人形、だった。

小さな頃から華奢な体型ではなかった私ですが、

ふっくらぷっくりした自分のことはそう嫌いにならなかった。

お遊戯会や学芸会で主役のお姫さまに選ばれるタイプではなかったけど、

お姫さま役の主役の細くて小さくてふわふわした髪の長いお友達を

その他大勢の後ろから眺めて「そりゃそーだ」と納得していた。

自分とは違うんだって、納得していた。

違うと思っていたけど、そんな自分が嫌いではなかった。

それは、きっと、タミーちゃんのおかげかもしれない。

そんな遠い思い出から幾年月経て、

体重計の数字に一喜一憂する我が身をいささか反省。

女の子たちが自分を嫌いにならないために

ラミリーちゃんも活躍してくれてるんだものね。

自らの体型をもっとおおらかにおおらかに愛したいものだ。

できれば日本版サイズも作ってほしいなぁ。

で、できれば、熟年サイズのラミリーちゃんも(笑)。

ちょっと想像すると、コワいけど(笑笑)。

(写真は)

琉球のお姫さまも愛した美しい房指輪。

現代に復元した工房では

幸せのモチーフを色々とカスタマイズした

アクセサリーを作ることができます。

ちなみにお花のモチーフは「美」の象徴。

すべての女の子にお似合いです。