北国ぬーぼー
豊穣の季節です。
ボージョレーヌーボー2014の初荷が昨日、
羽田、成田 関西の三つの空港に到着しました。
解禁日は11月第3木曜日、ということは11月20日の午前零時、
今年も日本列島がワイン色に染まる季節がやってきましたね。
2014年の作柄は
8月後半から天候も順調で熟成度の高いぶどうを収穫でき、
2012、2013年に比べて太陽に恵まれた分、
ラズベリーのような香りにあふれ、果実味豊かな味わいだとか。
ワイン好きの皆さまは「今年のヌーボーはどんなかな~」と
解禁日まで想像を巡らせるのもまた、晩秋の楽しみでしょうね。
一方、もうひとつ話題のヌーボーは既に解禁!
「どら焼きヌーボー2014」が11月3日に解禁されました。
北海道のお菓子メーカーmorimoto(もりもと)の季節限定の特別などら焼き。
その年に収穫されたばかりの初物の新小豆を使い仕立てる「どら焼きヌーボー」は
一年に一度だけのスペシャルおやつ、毎年楽しみにしています。
主役の小豆は芽室町の生産者辻野さんが丹精こめて育てたもの。
収穫されたばかりの新小豆を炊いて作られたそのお味は・・・
早速、ご近所のもりもとで「どら焼きヌーボー」をゲット。
赤いダイヤを思わせる包装の中から姿を現したどら焼きは
ふっくら満月のようにふくよかなフォルム。
そ~っと果物ナイフを入れてみる。
おお・・・ふっくら厚めの皮に負けず、存在感あふれる新小豆の餡がずっしり。
しかし、ボリューム感はあるが、圧迫感は感じさせない軽やかな色合いだ。
2014ボジョレーヌーボーがラズベリーの香りならば、
どら焼きヌーボー2014の餡はカシスソーダのような爽やかな色。
まさにヌーボー、フレッシュな新小豆ならでは。
ヴィジュアル評価が済んだところで、いざ、実食。
一口大にカットした一切れをおもむろに口に運ぶ。
優しいふんわりした皮の食感の次にやってくる芳しい新小豆の香り。
穫れたての小豆で作る餡はどこか瑞々しく、フレッシュだ。
昔ながらにどっしり甘く練り上げたあんこ、というよりも
そう・・・小豆のコンフィチュールという表現が近いかもしれない。
どら焼きヌーボー2014、爽やかな後味も素敵だ。
軽やかな新小豆の餡の風味を活かす皮の風合いがまたよろしい。
ふんわりスフレ生地のような空気感を保ちながら、
かすかに味醂か吟醸酒のような豊穣な香りが鼻に抜けていく。
どら焼きはハイカラな和菓子ではありますが、
かといって洋菓子に近づき過ぎない気慨を感じます。
にしても、どら焼き一口でここまで語る自分もエラい(笑)。
江戸時代のどら焼きは
卵を加えない小麦粉生地で金つばに近いお菓子だったと言われます。
一説には大きいものををどら焼き、小さいものを金つばを呼んだとも。
現在のような卵を使った生地で作られ、広まったのは明治以降のこと。
生地に味噌を入れたりと、試行錯誤の末に、今の形になりました。
ふっくらしっとりのどら焼きは文明開化の味でもあるのです。
カシスソーダのような爽やかな小豆色が美しい餡と
吟醸酒のような芳醇な香りが抜けるふんわりしっとりした皮。
和魂洋才2014のマリアージュが1個160円で味わえます。
ただし季節限定、数量限定ですから
甘党さんはお早めにお召し上がり下さいませ。
晩秋のおやつは北国ヌーボー♪
(写真は)
明るい小豆色のパッケージが美味しそう。
ちなみに関西ではどら焼きよりも
「三笠山」「三笠」の名前の方が親しまれています。
奈良の三笠山に見える満月、
また三笠山の稜線をイメージしたとも。
え~っと札幌なら「藻岩山」か「手稲山」かご近所の「円山」か。
そんなご当地どら焼き、あったら楽しいかも。

