秋刀魚と苦瓜

イベント続きだった夏の盛りも過ぎ、

昨夜は久しぶりに白いご飯にお味噌汁の夕餉でした。

お米を研いで、だしをひき、お魚を焼いて、野菜の煮物を作る。

当たり前の普通のごはんが妙に懐かしい。

どれだけ夏におだっていたのか(笑)。

(※注 おだつ=調子に乗るという意味の北海道弁)

夏から秋へ向かう食卓の主役といえば、

もちろん、秋刀魚であります。

道東のサンマ漁も順調のようで、

季節が進むにつれて魚体も大きく、脂ものってきました。

昨日のスーパーに並んでいたのも特大サイズの立派な秋刀魚。

魚焼グリルに入るか心配でしたが、何とかぎりぎり3匹がピットイン(笑)。

ジュウジュウ、脂を滴らせながら塩焼きします。

さて、主役の秋刀魚の脇役はどうしましょう?

仕事帰りだから、肉じゃが作る時間もないし・・・う~ん・・・待てよ、

秋めいてきたとはいえまだ8月ではないか。夏を食べ尽くさねばなりませぬ。

ってことで、野菜売り場に1本だけ残っていたゴーヤーをむんずとつかみ帰宅。

島豆腐とポーク缶でちゃちゃっと名残のゴーヤーチャンプルーを仕上げ、

同時にほくほくのみやこカボチャの煮物を作っていると、

おっ、特大秋刀魚が美味しそうに焼けてきましたよ。

夏と秋のはざまの夕餉。

大きな秋刀魚の塩焼きには沖縄直送のシークヮーサーと

剣淵自家菜園産の大根おろしを添えて、

脇を固めるのは夏の名残りのゴーヤーチャンプルーと

今が旬のみやこカボチャのほくほく煮物。

あとは北海道米の白いほかほかご飯とお味噌汁。

まさに「秋隣」の食卓です。

秋刀魚、苦いかしょっぱいか。

ゴーヤー、苦いかしょっぱいか。

夏と秋を代表する味覚はどちらも旨みのある苦さが身上。

色々な味を覚えてきた大人の舌で味わう季節の醍醐味です。

秋隣の夕餉、

久しぶりに親子三人がぽつりぽつりと言葉をかわしながら、静かに箸を動かす。

当たり前のふつうごはんを囲める幸せをじっとかみしめる。

予想もしなかった雨と土砂によって

一瞬でその幸せを奪い取られた多くの方々がおられます。

夏と秋がぶつかるエネルギーは時として凄まじい破壊力を持つ。

自然に感謝し、自然におののく秋隣の季節です。

(写真は)

スマホカメラになかなか全身がおさまりきれない

特大サイズの秋刀魚クン。

脂ののり方がほど良いこの時期の秋刀魚は

働き盛りの味がする。

何だか元気が出てくるぞ。