甘い夏

甲子園の球音は夏休みの終わりを告げる音。

夏休みが短い北海道、

高校野球の実況中継を横目に泣きながら(笑)宿題を片づけていた、

あの夏の日を思い出します。

ま、遊び呆けたツケ、キリギリスの気持ちがつくづく身に沁みた。

子供はこうして人生を学んでいくのでありました。

宿題に追われずに甲子園の実況を眺められるご身分になったとき、

ああ、自分も大人になったぁと実感したものです

それにしても今どきの高校球児たちの肉体は進化していますね。

ハードなグラウンドでの練習はもちろん、

プレーに必要な筋肉も効果的に鍛えられていて、体幹もしっかり、

汗と涙と根性に筋力も加わっています。

青春はしょっぱい汗だけじゃない。

東海大望洋の「甘い夏が終わった」。

今朝の朝日新聞、昨日の2回戦の結果を伝える記事の書きだしです。

熊本の城北に5対3で負けた千葉の東海大望洋、

県大会初戦から選手たちを支えてきたスイーツ球児がいました。

幼い時から食べることの大好きだったある2年生の選手。

試合前日、先輩達から彼に得意のチーズケーキのリクエストが。

クリームチーズの値段の高さに驚きながら1ホールを作り、

試合当日の朝に、先輩たちにふるまったところ、

「朝には、甘いなぁ~」と言われながらも、試合は快勝。

以来、試合の朝のお手製スイーツがゲン担ぎになったそうです。

次の試合はプリン、その次はフルーツゼリー、

県大会決勝はお砂糖を抜いたフルーツミックス入りゼリーにしたところ、

先輩たちには「これまでで一番おいしいよ」と褒められ、

同時に初の甲子園出場も決まりました。

そして夢の甲子園、昨日の2回戦。

しょっぱい汗を流しながら、先輩たちと過ごした甘い日々は

5対3のスコアボードと共に、終わりました。

母さんがユニフォームに縫い込んでくれたお守りとか、

女子マネ手作りのマスコットとか、青いタオルハンカチ(!)とか、

高校球児のゲン担ぎグッズは数あれど、

スイーツ全盛時代を物語るこんな甘いラッキーアイテムもあったのですね。

連日の厳しい練習でくったくた、よれよれになりながら、寝る時間も削って、

夜中にひとり、グラブをホイッパーに替えてチーズケーキを作る球児の姿。

「チームの勝利のために俺は何ができる?」

真夜中のキッチンのスイーツ球児もまた立派なフォア・ザ・チームだ。

記事によれば、試合後、

来年はもう願掛けのゼリーは「やめます」と彼は答えたそうです。

「力で圧倒できるチームになって、甲子園に帰ってきます」と。

彼らの甘い夏は終わった。

そして今日から、またしょっぱい汗の日々が始まる。

来年の夏、甲子園に帰ってくるために。

(写真は)

球児のチーズケーキ、願掛けゼリー、

ちょっと味見してみたかったなぁ。

お盆休みのランチは

「穴子とクラゲの冷やし麺」

ご近所の隠れ家系ご飯やさんで。

うどんとなぜか上品な中華が食べられる。

夏の尻尾が見えてきた。

冷やし中華も今のうちに食べておこう。