ゆめみる幸せ

朝露に濡れたトーキビ畑の匂いがした。

栗沢町の農家さんから朝もぎトーキビが届きました。

縦長のトーキビ専用段ボールを開けると

茶色のおひげをてっぺんにしたトーキビたちがお行儀良く並んでいます。

浅い緑色の皮はまだ朝露を残しているようにしっとりしていて。

今年もトーキビの季節がやってきた。

道産子には「とうもろこし」では何ともしっくりこない。

あくまで「トーキビ」で統一させていただきます(笑)。

体感湿度100%の蒸し暑さも何のその、

パスタ用大鍋でお湯を沸かす間に、新鮮朝もぎトーキビの皮を剥く。

茶色のおひげと緑の皮を一気にくいっと引きはがすと、

おおお・・・美しい黄色と白の粒が真珠のように整然と輝いています。

ぐらぐら湧いたお湯に塩を入れて、一気に茹でていきましょう。

旨いトーキビのためなら滴る汗さえいとおしい。

届いた朝もぎトーキビの品種は「ゆめのコーン」。

甘みの強さと柔らかな粒皮が特徴で、生でも食べられ、

収穫後の甘みや柔らかさの低下が遅いのも魅力の人気トーキビ。

黄色と白い粒が混じり合うバイカラー種の代表選手であります。

2色のコントラストが魅力のバイカラーはファッションの世界でも注目トレンド、

「ゆめのコーン」、ヴィジュアルもなかなかであります。

まるで南洋真珠のような明るいゴールデンイエローと

和珠真珠のような清楚なパールホワイトの配色が絶妙なバイカラートーキビ。

その黄色と白の比率は3対1とか。

なるほどね~。お互いの魅力を最大限に発揮できる黄金比ですね~。

見た目の美しさはそのまま食味の絶妙なバランスにも通じているわけで。

野菜い売り場ではトーキビ界のトレンド、バイカラーも要チェックです。

一本の朝もぎトーキビをしみじみと見つめる。

ふさふさした茶色のおひげは北海道の豊かな大地の土の色、

皮の浅緑色は朝露をのせたトーキビの大きな葉っぱ、

輝くバイカラーの粒々は広大なトーキビ畑で育まれた真珠のよう。

短い北海道の夏を謳歌する「瞬間の美」。

今こうして大地の恵みをいただく幸せをかみしめる。

今日は8月6日。

広島原爆の日。

まもなく69年前と同じ朝の時刻、

8時15分を迎えます。

祈ります。

(写真は)

バイカラーが美しいゆめのコーン。

ゆめみることができる時代を

ずっとずっと守っていきたい。

2014年8月6日の広島は、

雨が降っています。