にこごりパスタ
初めて目撃しました。
「鯛の煮こごり」。
そこそこ人生経験重ねてきましたが、
またまだ日々新発見に遭遇するものでありますな~。
カレイの煮つけなどが翌朝にぷるんぷるんの煮こごりになるのは経験ありますが、
鯛のそれはお目にかかる機会もありませんでした。
大体、ハレの日の食卓を彩るお目出度いお魚、
塩焼きやお刺身あたりで戴くことがほとんどで、
立派な尾頭付きを煮魚にするケースはまずありません。
だから鯛の煮こごりなんて想像もしていませんでした。
先日、遠方からのご友人ファミリーをお招きして、
ささやかなホームパーティーを開いたのですが、
魚料理に例の「おかえりアクアパッツア」も作りました。
で、わいわいと楽しい宴もお開きとなり、
鯛や貝の旨みがぎゅっと閉じ込められたスープと
ほんの少し残った身と頭を保存容器に入れて冷蔵庫へ。
翌朝、ふたを開けてみると・・・、アクアパッツアがその容器の形のまま、
ぷるんぷるんのプリンのように固まっているではありませんか。
おお~、鯛も煮こごるんだ!
上品な白身が身上の鯛ですが、
旨みとコラーゲンが濃厚に凝縮された煮こごりを形成するのですね~。
鯛、意外に情熱的なお魚、なのかもしれません(笑)。
この究極の旨みをとことん食べ尽くしたい欲望がむくむくと湧きあがる。
鯛と貝とアンチョビとニンニクとトマトとオリーブオイルとタイムの美味しさを
そっくりそのままパスタに吸わせてしまいましょう。
さっそく、パーティの後は、ご馳走の〆パスタ。
煮こごりアクアパッツアをフライパンで加熱すると、
みるみる溶けて、芳醇で誘惑的な匂いがキッチンに漂う。
茹でたてのパスタを投入して、
美味しいスープをよ~く吸わせてあげたら、
残りのイタリアンパセリをあしらって、さあ、召し上がれ。
アフター・パーティーのご馳走パスタの出来上がりです。
もう、超!ボーノ!ボーノ!
アクアパッツァの〆パスタの旨さと言ったら、
ふぐちりの〆の雑炊に勝るとも劣りません。
というか、個人的には、鯛の煮こごりパスタに軍配を上げたい気分。
1キロ以上の鯛はほぼ私たちのお腹の中に収まり、
残されたのは骨格標本並みに美しい骨と頭だけ。
鯛の命を最後まで美味しくいただきました。
気の利いたイタリアンレストランでは
アクアパッツアのスープでパスタを仕上げてくれるところもあるようですが、
お家で作ったからこそ、気の利かない私でも(笑)堪能できたわけで。
ホームパーティーのもう一つの醍醐味は
こんな美味しい「後片付けまかない」にあるのかもしれませんね。
にこごりパスタでにこにこの週末であります。
(写真は)
海の美味しさが複雑に絡み合う絶品煮こごりパスタ。
一から作ろうとすれば鯛一匹購入ですから、大変なコスト(笑)。
うふふ、後片づけのご褒美であります♪

