20633のオーレ!

「サッカーって、やっぱ、楽しいっすね!シンジさん!」

20633人が詰めかけた札幌ドームはそんな興奮に包まれました。

待ってました!小野伸二選手。

華麗なパス回し、柔らかいボールタッチがすぐ目の前で。

ありがとう!あなたが来てくれて

やっぱり、サッカーって、楽しいんだって、思いました。

昨日のJ2コンサドーレ札幌対大分トリニータ戦は

J1昇格への救世主として新加入した

元日本代表小野伸二選手の公式戦デビューとあって

今季最多の20633人のサポーターが札幌ドームに詰めかけました。

「オノシンジが出る」から初めてコンサの試合を観に来たという人も多く、

一人で2万人集める集客力はさすがスーパースターであります。

「オノシンジ、オレッ!」

札幌サポーターの熱い応援に初公式戦からプレーで応えるのはさすが。

前半から小気味良いパス回しで相手を翻弄し、

そのリズムに札幌の選手たちが連動して軽快に躍動する。

ゴール前で小野選手を中心に3人の選手が

テンポ良くダイレクトパスでボールをつなぎ、

最後は小野選手の左足があのジェントルなエンジェルタッチでボレーシュート!

「ウオォォォ~~~」

20688人の地鳴りのような歓声。

惜しくもボールは左ポストをかすめ、ゴールにはなりませんでしたが、

あの瞬間、札幌ドームにいた全員が同じ思いを共有しました。

「やっぱ、サッカーって、面白い!楽しい!」。

それはピッチの外から声援を送るサポーターだけじゃない。

ピッチの中で小野選手とプレーを共にした選手たち自身が強く感じたはず。

面白いようにパスが回る、攻撃が連動する、ゴールへのアイデアが湧いてくる、

選手みんながアグレッシブな意識を共有して、走る、走る、走る。

誰よりもオノシンジ効果を実感したのは

ピッチにいた選手たちだったかもしれません。

一人の選手の類まれな才能と豊かな経験が

選手たちの潜在能力とガッツに火をつけてくれたような試合展開に

「決定機を多く作り、攻撃を活性化させてくれた」と

財前監督も試合後、シンジ効果を評価しています。

試合結果は1点リードで迎えた後半45分に同点とされ1-1の引き分け、

小野選手デビュー戦を勝利で飾ることはできませんでしたが、

彼の加入は攻撃面、戦術面だけではなく

あらゆる意味で刺激的な活性化をチームにもたらしてくれそうです。

一緒にプレーすることで選手の意識も高まるし、

何よりレギュラー争いがより熾烈になる、

あのオノシンジとポジション争うなんてモチベーション高まらないわけがない。

小野選手自身、「札幌はJ1にいるべきチーム」と高く評価する一方で

「(チーム内が)仲が良すぎるというか、

競争心が少し足りない気がする」とも語っています。

年齢、キャリアに関係なく

「俺が試合に出るんだ!」という野心をもっと持つべきだと。

「小野さん、すげぇ、小野さん、上手い」なんて口を開けてるヒマがあったら、

俺を蹴落としてみろと、元日本代表は言いたいのかもしれない。

言葉も振る舞いもジェントルマンだから、そんな乱暴な物言いはしないけど。

ちょっとワクワクしてきたぞ、これからのコンサドーレ。

小野選手の活躍ももちろんだけど、

オノシンジ効果でチームがどう活性化していくかが楽しみになってきた。

「その小野選手だって、レギュラー約束されてるわけじゃないですから」。

小野選手を自ら口説き落とした野々村社長が以前語った言葉が蘇る。

そうだ。サッカーに絶対、なんてないんだ。

厳しいプロの世界は更に熾烈だ。

元日本代表だろう若手だろうと試合に出るためには

常に120%の努力をして体を仕上げてくるものだ。

コンサドーレ札幌の「競争」のものさしが

格段に高くなったことだけは確実に感じる。

20633人のオーレ!

「コンサドーレの選手として初の公式戦、鳥肌が立った」と

小野選手が試合後に語っていましたが、

きっと選手全員があの地響きのようなオーレ!に

それぞれの鳥肌が立ったはず。

ぎりぎりの競争心と闘争心で面白いサッカーを魅せてくれ!

W杯ロスの一番の治療薬は

地元チームの観戦でありました(笑)。

20633のオーレ!、効いたな~。

(写真は)

携帯でも撮れた!

背番号44。

赤と黒のユニフォームが実にしっくりお似合い。

コンサドーレ札幌の、小野伸二選手です。