コールドの朝

台風8号のニュースにくぎ付けになっていたら、

突然スマホからけたたましい警報音が鳴り響く。

「緊急地震速報」!

昨夜18時5分頃、北海道石狩南部を中心に最大震度5弱の地震、

札幌の我が家ではかすかな揺れを感じた程度でしたが、

台風に地震、自然災害の怖さと備えの大切さを改めて実感しました。

沖縄もまだまだ大雨が続いていますし、

台風の進路にあたる九州方面を中心に万全の備えが必要のようです。

そしてサッカーの怖さを思い知った月曜の朝でもあります。

日本時間の早朝行われたW杯準決勝ブラジル対ドイツの試合は

世界中の誰も予想しなかた7-1、ブラジルの惨敗に終わりました。

実況アナ氏は「マラカナンの悲劇を超えた、これは惨劇」と表現。

2014「ベロオリゾンテの惨劇」・・・か。

前半5失点、後半2失点、

小学生と大学生の試合ではない。

サッカー王国ブラジルとドイツの試合でこれほどの大差がつくとは。

野球であればコールド試合、

ボクシングだったらセコンドがタオルが入れただろう。

しかしサッカーは残酷だ。

どんなに惨めなゲーム展開でも戦い続けなくてはならない。

90分間母国のブーイングを浴びながら走り続るしかない。

コールドもタオルもない。

それがサッカーだ。

試合終了のホイッスルが鳴った瞬間、

ブラジルの選手たちはベロオリゾンテのピッチにがっくりと膝をつき、

その何人かは深く頭を垂れてひたすら神に語りかけていました。

それは涙さえ枯れ果てたような痛ましい懺悔の姿か。

「ネイマールがいたら」とか、「チアゴシウバが出場停止」でなければとか、

「たられば」など一切聞き入れない厳しいサッカーの神様は

こう言いたかったのか。

「これがサッカーだ」と。

同時に終了間際、ブラジルの唯一の得点シーンも怖い瞬間だった。

オスカルが最終ラインをすり抜けて放った意地のゴール。

ブラジルにとってはもはや遅すぎた1点でしたが、

7得点で勝利を確信したドイツを戒める怖い1点でもありました。

既に決勝を見据えてゲームコントロールに入ったわずかな隙を

サッカーの神様は見逃さない。

慢心とも意識していないほんのわずかな慢心が悲劇の序章になることもある。

血相を変えて怒りを見せたドイツのGKノイアーは

多分その怖さを知っている。

まるでコールドゲームのようなまさかの準決勝は

サッカーの神様の氷のような一面を垣間見た試合だった。

サッカーというスポーツの怖さを思い知る。

気のせいだろうか、

今朝の札幌の空気も肌寒い。

コールドの朝。

(写真は)

まさかの試合にいささか茫然。

イタリアの美味しいクッキーで気を取り直す。

シチリアのピスタチオが香ばしいビスコッティ。

ナッツの香りとほろ苦さが大人の味。

さあ台風の進路をにらみながら新しい1週間が始まる。