カレーライス体験
夏休みはカレーの季節。
暑くても、なぜか子供の人数が増えても(笑)
カレーさえお鍋いっぱい作っておけば何とかなる。
「カレーだから、遠慮しないで食べていきなさい」なんて、
友達の家や親戚の家でよくご馳走になったなぁ。
よそのカレーライス。
豚肉か牛肉かチキンかひき肉か、
肉は薄切りか角切りか、
じゃがいもや人参は大きめか小さめか、
ルーのメーカーは、単一か複数ミックスか、
隠し味は醤油、ケチャップ、蜂蜜、
はたまたチョコ、コーヒー、苺ジャムetcか、
ご飯に全部かけかハーフかけか、
薬味の種類は?ゆで卵や生卵は参戦しているか等々、
味、材料、盛り付け、その家の個性が必ずどこかに現れる。
家の数だけカレーの数があります。
よそのカレーライスは
子供の世界を広げてくれます。
小学生の頃、夏休みになると
旧早来町の母方の祖母の家に遊びに行くのが楽しみでした。
緑の牧場、赤い屋根のサイロ、白樺並木にすずらんの群落。
絵葉書のような夏の北海道の美しい風景が広がっていて、
今思えば、何と贅沢な夏の避暑地だったことでしょう。
毎朝のおめざはレトロなティーカップに入った搾りたての牛乳。
ほど良く温められた牛乳には
薄黄色の乳脂肪の膜が張っていた。
つまり牛乳を生クリームごと飲んでたわけで、そのまろやかな味は
美味しい記憶に刻まれています。
祖母が庭の大鍋で豪快に作ってくれた
かぼちゃとジャガイモの塩茹でも忘れられません。
そして一度だけ出てきた魚肉ソーセージのカレーライスも。
まだ私が小学校に入る前の幼い頃ですから、相当昔(笑)、
ある晩に出てきたカレーの具材が魚肉ソーセージ。
幼心に不思議だった。
早来の家には牛も馬も豚も羊も鶏もいるのに、
どうしてカレーにお肉が入っていないの?
そして幼心に少しずつ理解していった。
お肉がお肉屋さんで簡単に手に入る生活だけが
当たり前ではないということを。
今みたいにコンビニもスーパーもない農村地帯。
町のお肉屋さんまでは相当な距離があった。
飼育している動物たちは
カレーライスのために飼っているわけではない。
乳や卵や羊毛を採ってお金に替えるための大切な存在なんだ。
当たり前にお肉が食べられるって、
すごくありがたいことなんだ。
流通が発達した現代では
広い北海道のどこに行ってもコンビニがあって
便利な世の中になっていますが、
それでも夏休み、
子供たちはぜひよそのごはんを食べる経験をしてほしい。
うちのごはんと、よそのごはん。
食材、調理、食卓の風景、後片付け、
すべてにうちとは異なる異文化体験ができます。
子供たちの世界はぐんと広くなるはず。
さあ、夏休み、
可愛い子には
よそのごはんを食べさせましょう。
(写真は)
お外カレーの代表といえば
スープカレー。
夫婦二人の我が家ではもはや絶対家では作らない。
お外でしか食べられないスパイシーな刺激。
たまに無性に食べたくなる魔性のカレー。

