360万個の笑顔

今朝も札幌は爽やかな夏空が広がっています。

最高に気持ち良い6月水無月のスタート。

「でも、今朝はのんびり寝かせて~」、

そんなママたちの声が聞こえてきそうです。

お疲れさまでした!運動会。

好天に恵まれた昨日の土曜日、

札幌市内のほとんどの小学校で運動会が行われました。

数日前からご近所のスーパーでは運動会BGMが賑やかに流れ、

昨日の早朝には景気の良い花火の音が青空に響き渡り、

とっくに運動会ママは卒業したのに、何だか心がわくわく、

というか、「おいなりさんモード」に突入(笑)。

運動会=おいなりさん。

これはもはやパブロフの条件反射。

紅白帽とともに運動会にはなくてならない必須ごはんでありました。

息子が小学生だった6年間、現役運動会ママとして律儀に作りましたよ。

ほぼ年に一回しか作らない(笑)おいなりさん。

小揚げを半分に切って、甘辛く煮て、酢飯を詰めて。

食べるのはぱくりと一口なのに、作るのは結構手間がかかる「母の味」。

大人になって手作りしてはじめて

小揚げにも酢飯にもけっこう大量に使うお砂糖の量におののいたり。

同時に甘い物が貴重だった時代にはこの「母の味」こそ、

ハレの甘さだったのだな~と感慨深くもなったり。

運動会の朝、夜明け前に起きだして作ったおいなりさんのこと、

ちょっと懐かしく思い出していました。

360万個分の笑顔があったんだ。

計算してみてこれまた感慨深くなりました。

今朝の北海道新聞に載っていた岩内の美術館長さんのエッセイによれば、

25年ほど前の運動会シーズンには

人口2万人の町で20万枚以上の小揚げが作られていたとか。

おいなりさんは小揚げを半分に切って作りますから

40万個以上のいなりずしが消費されていたというわけで。

となると私が小学生だった昭和40年代の室蘭は高度成長期、

人口数もピークで18万人を超えていましたから、

岩内の数字を9倍すると・・・

おお!360万個のいなりずしが運動会に作られていたことになります。

母ちゃん、おいしいね。

360万個分の美味しい笑顔があったのか。

「中食」が支持される現代。

運動会もデリバリーを賢く効率的に利用する家庭も増えています。

前日から仕込み、夜明け前に起きたら、無情の雨にたたられ、

用意した材料を前に茫然・・・なんてことも経験した身としては

「おいなりさん原理主義」をふりかざすつもりもありません。

街のお豆腐屋さんも時代の波と共に次々と姿を消してしまいました。

それはちょっと大きめでちょっと皮も厚くて頑丈で、

多少ご飯を詰め過ぎても破れることなかった小揚げも

なかなか手に入らなくなったということで。

運動会、重箱の中身が町中お揃いだった時代は

今となっては昭和のアルバムに残る懐かしの風景。

真っ赤で立派なアメリカンチェリーにチキンナゲット、

色とりどりのサンドイッチにアスパラのベーコン巻などなど。

カラフルで軽やかな平成の運動会弁当に

たっくさんの笑顔の花が咲いたことでしょう。

赤白頑張った翌日の日曜日、

どちらさまも応援疲れと日焼けの肌をゆっくり休めて下さいね♪

(写真は)

五月に訪れた浅草ひさご通りは

まじかに迫った三社祭一色でした。

祭り用品専門店の店先には各種足袋に草鞋がずらり。

あ・・・思い出してしまった。

運動会=おいなりさん=運動足袋。

そんな時代も、ありましたな~。

かすかに覚えております(笑)