衿を遊ぶ

薄曇りの土曜日。

今夏の北日本はエルニーニョの影響で冷夏の予想とか。

ライトグレーの五月の空を見上げながら、

軽やかな夏の到来を願う朝であります。

皐月の江戸ぶらり散歩も無事終了、

夕方の羽田空港でチェックインも済ませて、出発ゲートに向かう。

右へ曲がれば登場する飛行機の出発ゲートですが、

左へ曲がると例のイセタン羽田ストアが。

時計を見ればまだ少々時間に余裕がある。

初夏のメンズファッションの粋でも眺めておきますか。

素敵なお食事はデザートの後のプチフールまで楽しみたいのと同じように

ショートトリップも最後の最後までしっかり旅を味わいつくしましょう。

大きな窓から旅情たっぷりの夕暮れの飛行場が望めるカフェ側の入り口から

羽田空港第一ターミナルのお洒落スポット、イセタン羽田ストアへ。

メンズが中心でレディスはほとんど置いていないけど、

初夏のイセタンセレクトのチェックははずせない。

どれどれ。

ああ、やはり季節ですね~&さすがの品揃えですね~。

きりりと端正なボルサリーノ社のパナマ帽が並んでいます。

暖かそうな冬のラビットフェルトから帽子も衣替え。

この美しい天然パナマの白いハットをさっとかぶって、

このままアマルフィーかサントリーニ島か、

セレブな地中海リゾートにひとっ飛び・・・

帽子の棚の前でひとり妄想は膨らむ(笑)。

おお、いかんいかん、もうすぐ家に帰るのだった。

白樺花粉マックスの札幌が待っている。現実に戻り、

初夏の爽やかな店内のメンズファッションで目の保養を。

限られたスペースを小粋に活かしたディスプレイが光る。

通路にさりげなく置かれた四角いガラスケースには

ハイセンスなバングルやリングなど小さなアクセサリーが並んでいます。

あ、これこれ、これ探していたんだった。

小さな小さな色とりどりの・・・これは花のモチーフね。

ジャケットの襟元を飾るピンズ。

ラペルピンとかタイニーピンなどとも言われる

男性のジャケットの襟元につけるピンバッチタイプのアクセサリーです。

シルバーやゴールド、きらきら光るストーンや布製など素材も色々、

ギターやカメラやゴルフクラブやグローブ、動物モチーフなどなど

形も種類も遊び心いっぱいの小さなメンズアクセは

ちょっと堅苦しいスーツスタイルにも休日のジャケットにも

お洒落な彩りをさりげなくプラスしてくれる優れ物アイテム。

夕暮れのイセタン羽田ストアで出会ったのは

フェルト素材のフラワーモチーフ、ちょっと抑えた色使いがいい感じ。

カフスやリングなど紳士物アクセサリーはそれなりのお値段がするなかで

このピンズはヴィジュアルだけでなくプライスも可愛いのがまた嬉しい。

「お財布がずいぶん軽くなった帰りのフライト前でも

夫への『おみや」』に『まっ、いっか」』と買えるわよ~っ」と、

目の前のキュートなピンズが誘っている。

そうね~、

ネイビーのジャージー素材のカジュアルジャケットの襟元に映えるのは~、

う~んと、ちょっとスモーキーな黄色のお花かしらね。

下のグレーの花びらと二重になっていて、華やかでいながら落ち着きも。

おっと、もうすぐフライト時刻、迷っている時間もありません。

「この黄色のピンズ、下さいな。プレゼント用でお願いします」。

さすが空港内ストア、黒い小箱にシックなグレーのリボンをかけて、

ささっと手際よくラッピング、同時に別のスタッフがお会計をしてくれる。

「これで、よし」。小さな伊勢丹チェックの紙袋を手に、

最後の大仕事を果たしたような達成感とともにお店を出て、出発ゲートへ。

後は飛行機乗って帰るだけ。

ジャケットは男性にとっては人生の相棒みたいなもの。

人間、衿を正すことは大事だけど、

小さなピンズなどでたまにはちょっとお洒落してみませんか。

衿を遊ぶことも、素敵ですよ。

(写真は)

小さな小箱のリボンをほどく。

この幸せなわくわく感。

男性だって、きっと嬉しいよね。

世の男性たちよ、

もっと着飾ろうではありませんか♪