小さな守り神

今朝の朝日はまるで夏休みのように元気。

昨日に続いて今日も初夏を通り越して夏のような気温になりそう。

ということは、本日も白樺花粉マックス(涙)。

ああ・・・本日もマスクが手離せません・・・。

もう、どこのおやじかと自分でも驚くほどの特大くしゃみが止まらない。

へ、へ、ヘ~~~ックション!

全身の筋肉を最大限に振り絞るものだから、もはや「くしゃみ性筋肉痛」、

首やら胸やら腹筋やらがあちこちが痛いほど。

もう勘弁してくらはい・・・五月の神様。

目に青葉 鼻むずむずの 花粉症      

                       範子

気を取り直して、つかのまの「銀ブラ」報告の続きを。

明治44年創業「銀座でブラジルコーヒーを」=「銀ブラ」説発祥の店

銀座8丁目の「カフェーパウリスタ」で自慢のコーヒーを楽しんだら、

すっかり暮れなずむ銀座の街を文字通り「銀ブラ」続行です。

薄紫色の空にヘッドライトが美しい流線型を描く銀座中央通りを渡り、

資生堂ビルを左に見ながら花椿通りをぶらり歩き。

大正6年創業の「月光荘画材店」が見えてきました。

与謝野鉄幹・晶子夫妻が名付け親の老舗、

ここの桃色の絵の具「コバルト・バイオレット・ピンク」は

1971年の世界油絵の具コンクールで1位に輝いた名品。

世界一の絵の具、絵心ゼロでも一本欲しくなりますが、

おみやに買うのは次回に譲るとして、右に折れて西五番街へ。

近世ゴシック調の美しいファサードが夕闇に映えています。

福沢諭吉が提唱した社交倶楽部「交詢社」ビル。

震災後の昭和4年に再建、その後平成16年に改築され、

現在は「バーニーズ ニューヨーク 銀座店」となっていますが、

古の趣が現代の洗練へと継承されていくさまは銀座らしい時の重ね方。

その空間に足を踏み入れただけでお洒落な遺伝子を取り込めそう。

初夏の上質な紳士用麻のシャツなど愛でつつ、

瀟洒なビルを後に銀ブラを続けます。

みゆき通りと交差する少し手前に

青紫の初夏の花と新緑の植え込みも涼しげな小さなお店が佇んでいます。

日本中のお箸が揃う「銀座夏野」。

店内にはオーナーが全国を回って集めた

手作りのお箸が1560種、箸置きが1100種、食器や民藝玩具が所狭しと並び、

天井からは各地の愛らしい吊るし雛が下がり、

毎日がお祭りか雛祭りのような楽しい空間が出迎えてくれました。

やばいなぁ~。はまるなぁ~。こういうお店♪

女性客なら時間を忘れちゃいそう。

天然素材の職人箸はどれもそれぞれに使い心地が良さそうで

どれにしようか迷ってしまいますが、実際に手にとってみて

「使っておいしい、気持ちいい」と思える一膳を選ぶのがポイントとか。

ちなみに一番高価な105万円也の18金の夫婦箸から210円のお箸まで

まさによりどりみどり。楽しく迷えます(笑)。

日本全国の美味しい・楽しい・可愛いが集まっている「夏野」の店内で

おそらく一番小さな「可愛い」もん、め~っけ♪

小指の爪ほどの極小サイズの陶器の干支飾りです。

え~っと、私は亥年だから・・・イノシシちゃん、ではありません。

これらは守り神になってくれるという「裏干支」。

十二支の輪の中で自分の干支の裏に当る干支がお守りになるのだとか。

ちゃんと「子→午」「寅→申」など「裏干支一覧」のポップも添えられているので

「亥→巳ね、卯→酉かぁ」と少々こんがらがりそうになりながら

ちっちゃなちっちゃな裏干支ちゃんたちを選んでいきました。

こういうちまちました「おみや」選びが、大人には実に楽しい。

銀ブラ、最高。

「ひとつひとつ、贈り物ですか?別々にお包みしましょうね」。

お店のご主人と女性スタッフが小さな「おみや」にも丁寧に対応してくれる。

街の懐の深さというのはこんな瞬間によくわかる。

しかも「目印もつけておきましょうね~」と、

これまた極小サイズの無地のシールを取り出してくれる心遣い。。

「え~っと、これは巳だから・・・亥で・・・、

ってことは、ん?、どっち書けばいいんだ?」

レジの向こうで裏干支仕分けにこんがらがる店の人と思わず笑顔が融け合う。

銀座の裏通りで出会うぬくもり。

最近は外国ブランド進出盛んな銀座ですが、

歴史ある老舗や

日本の手仕事のいい物を守っていこうというお店がたくさんあります。

そこにはいい品を守り、どんなお客さんもおろそかにしない心があり、

小指の爪ほどの小さな品を買うお客も大切にしてくれる商いが残っていました。

買い物の楽しみを思い出させてくれる街。

銀座。

「時間がかかっちゃってごめんなさいね~。

どうぞ、またゆっくりいらして下さい」

店の出口まで見送りながら

ご主人が小鳥の羽根ほど軽い小さな包みを丁寧に渡してくれます。

「こちらこそ、お世話になりました。また寄せていただきますね」。

選んで、迷って、買って気持ちいいお店。

同じビルの6階には子供食器専門の姉妹店「小夏」もあるらしい。

時間をたっぷりとって、いつかの「銀ブラ」の折には立ち寄ってみよう。

銀座の裏通りで見つけた

小さな小さな裏干支の守り神は

沖縄の琉球張り子やミニミニシーサーたちと一緒に

我が家の窓辺で仲良く笑っています。

リラの街の居心地はいかがかな。

(写真は)

みゆき通りにぶつかる手前の西五番街。

暮れなずむ銀座の裏通りに静かに佇む「銀座夏野」。

ふらりと立ち寄る。

そんな風情が実によく似合う。

歩き疲れたら「鹿乃子」も「ピエール・マルコリーニ」もすぐ近く。

居心地のいいお茶時間もよりどりみどりです。