花呼ぶ雨
しとしとと四月の雨が降っています。
これで残雪も一気に消えて、
札幌も来週あたりにはようやく「根雪の終日」を迎えそうです。
北の春雨は雪を溶かし、桜前線の北上を促す花呼ぶ雨。
斑雪に降り注ぐ今朝の雨の色は心なしか桜色に染まって見えます。
March winds and April showers
bring forth May flowers.
「三月の風と四月の雨で五月の花が咲く」
こんな英語の諺が今朝の天声人語に紹介されていました。
北海道の季節感覚にぴったりの表現。
四月の雨は名残の雪を溶かし、
大地を眠りから覚まし、桜前線を呼び込みます。
札幌の桜の開花予想は5月3日。
北国にとっての五月の花といえば、桜なのです。
盛りを過ぎた南の地では「花散らしの雨」、北の地では「花呼ぶ雨」。
四月の雨は、どの地にとっても、桜色に染まって見える。
四月の雨が五月の花を連れてくる。
さあ、冬を食べ尽くしてしまわなくては。
数えるほどになった残り少ないの越冬じゃがいも、
どうしようかと思っていたら、絶好のレシピに出会いました。
「パスタ エ パターテ」。
ナポリのマンマの家庭料理で、直訳すれば「じゃがいものパスタ」。
じゃがいも、たまねぎ、人参にセロリなど台所のありもの野菜に
パンチェッタ(豚の塩漬け)を少々にパスタを加え、
あとはぐつぐつ煮込むだけのおふくろの味パスタです。
この「パスタ エ パターテ」
昔は野菜だけの素朴な料理でしたが、
今はパンチェッタを入れたり、仕上げにチーズを加えたりと
ちょっと贅沢に頂くことが多いようです。
どちらにしてもひとつ鍋で作れる気軽さが嬉しいマンマの家庭料理。
そしてイタリアのマンマたちがこの料理に使うのが「パスタ ミスタ」。
色々な形のショートパスタが混ざったミックスパスタで
少しづつ残ってしまったパスタを取っておいた
「もったいないパスタ」であります。
あるある、パスタが中途半端に残ってしまうこと。
1人前には少ないひとつかみも集まれば立派な「パスタ ミスタ」。
今ではわざわざ複数のパスタを袋に色々詰めた
既製品の「パスタ ミスタ」も売られているそうです。
マンマの「もったいない」が商品化。
商品開発の種はキッチンにある。
長いひと冬を越した最後のじゃがいもで作ってみよう。
北海道的パスタ エ パターテ。
週末は雨どころか四月の雪の予報。
くつくつ煮込んだパスタ料理で心をお腹を温めよう。
桜並木に降る四月の雪は、
何を呼ぶのだろう。
(写真は)
ジョルジュ・サンドの春色カトルカール。
例の神楽坂のお店の焼き菓子セットの中、花が咲いていた。
桜色に若草色、雪柳の白に桜散る頃に咲く山吹色。
日本の春を愛する心がフランス菓子に焼きこまれて。
4月の雨を眺めながら春色の焼き菓子を頬張る。
小説の一編でも書かないといけない気がしてくる(笑)

