ヨーグルトの潔白

そうか・・・、

やはり悪者ではなかったのね、乳酸は。

「乳酸は無罪放免です」。

今朝の北海道新聞の生活面に載っていた医師によるエッセイに

こう書かれていて、目からウロコ。

筋肉痛の原因は乳酸と言われてきましたが、近年の研究によると

実は疲労を引き起こす原因ではないことが証明されているそうです。

運動などで筋肉を使うと乳酸が血液中にたくさん出てきますが、

これまでは確かな証拠もなく、

乳酸がたまると筋肉に疲労を引き起こすと信じられてきました。

結果と原因だけで、乳酸犯人説が優勢になっていたのです。

しかし、そもそも糖質を含む食品が発酵すると

発酵菌は自分が生きていきために糖質を燃やしてエネルギーを取り出し、

その結果として乳酸ができるそうで、

美味しいヨーグルトもこの発酵作用の賜物。

慣れない運動や急激な運動をした後の筋肉痛は

「乳酸がたまったせい」と言われるたびに、

乳酸菌ヨーグルトは食べて美味しいのに、

なぜ体にたまると悪さをするのだろうかと、

なんとなく腑に落ちないでいたのですが、

文系の根拠のない違和感はまんざらはずれていなかったようだ。

乳酸は無実だった。

筋肉を使うにはエネルギーが必要なので糖質を分解して乳酸がたくさんできる。

同時に筋肉を使えば疲労を感じる。

疲れを感じているときにたまたま乳酸が増えていたのを

昔の研究者が単純に結び付けてしまったために

乳酸は長らく無実の罪を着せられてきたのだそうです。

いわば状況証拠だけで犯人とされてきたわけだ。

乳酸菌ヨーグルトの潔白もすっきりと証明されたような

実に清々しい朝であります(笑)。

思えば学校マラソン大会の後半、筋トレのラストセット、

滴る汗、筋肉はぷるぷる、ぱんぱん・・・ああ・・・もう・・だめ・・・

「乳酸たまりまくり~!」と

己の忍耐力、持久力の足りなさを乳酸になすりつけてきたことを

今、心から、お詫びしたい。

ごめんね、乳酸。

知ることで世界は広がる。

知識は冤罪の重要な予防薬だ。

ひと匙ひと匙、ヨーグルトの潔白を噛みしめながら、

朝刊をめくる桜咲いた札幌の朝でありました。

(写真は)

ベランダの真下に桜を見下ろす幸せな季節がやってきた。

昨日4月29日、札幌で桜の開花宣言。

平年より4日、低温だった去年より14日も早い「サクラサク」。

我が家の前の桜並木も電線をはるかに追い越しずいぶんと背丈が伸びた。

毎年、下から桜を見上げる角度が大きくなる。

去年よりまた少しだけピンク色が上に見える。

また、春が、めぐってきてくれた幸せをかみしめる。