僕のタンバリン

こんな映画のワンシーンがあります。

ママと別れたパパも揃ったクリスマスの食卓、

少年がパパからのプレゼントを勇んで空けると、

中身は超レトロな毛糸で編んだ靴下。

「わあ!ありがとう、パパ、すごく、あったかそうだね」。

「これは、ママから」菜食主義のママがくれたプレゼントは、

タンバリン、だった。

「ありがとう!ママ、ほしかったんだ、こういうの」

「でしょ?とても上等なタンバリンなのよ」。

その風景を眺めていたヒュー・グラント演じる独身男が心の中で呟く。

「子供はダサいプレゼントほど、喜んで見せるものなんだ」。

2002年公開の映画「アバウト・ア・ボーイ」。

ベジタリアンで自由主義者のママと二人暮らしの12歳の少年マーカスと

父親の印税でお気楽に暮らす38歳の独身男ウィルの交流を描いた物語ですが、

イギリス映画らしい子供の心を実に鋭く描写した場面が秀逸です。

待ちに待ったクリスマス、

12歳の少年がプレゼントに欲しいものが、タンバリン、なわけない。

でも、マーカスは喜んでみせる。

ママが好きなロバータ・フラックの歌だって、いつも一緒に歌う。

学校の友達に「だっせぇ~」と笑われても、

発表会で必死にタンバリン片手に歌うのだ。

「だって、ママが、笑ってくれるから」。

子供って、本当に、悲しいくらいに、親が大好きなんだ。

友達から笑われようと、自分でも「ダサくて勘弁」と思っていても、

ママが笑ってくれるから、タンバリン持って、ロバータ・フラックを歌う。

ホントは、ラップやパンクロックの方が、ずっとずっと好きなのに。

ダサいプレゼントほど、喜んでみせる子供心、

親となった今、すっかり忘れていた。

その昔、本当にクリスマスの枕元に

「タンバリン」のプレゼントが置かれていたのに(笑)。

しかもご丁寧に上等な「カスタネット」も添えられていた。

それは幼稚園の年長さんあたりの冬ではなかったでしょうか。

いつものお人形やおままごとセットではなく、

何故、いきなり、その年のクリスマスのプレゼントが

文部省推奨的な上等楽器セットだったのかはいまだに謎です。

でも、くっきりと覚えています。

わくわくして包みを開けた瞬間の絶望に似た驚きと、

これまた一瞬にして無理やり弾けさせた、わざとらしい歓声。

「わあ、ありがとう!こんなの欲しかったんだ~」ってなこと口走ったこと。

失望のど真ん中で、思ったんだよね。

親を悲しませては、いけない、と。

ちっちゃなくせにさ。

それなのに、親になると、すっかり、そんな子供心を忘れている。

幸せになってほしいと、知らず知らずに、子供を縛ったりしていないか。

子供は、親に認められたいから、結構、無理すること、忘れていないか。

その重苦しさを抱えたまま大人になっても母との関係に苦しむ人たちが

実は少なくないようです。

今、書店にはそんな「母の呪縛」関係の本がたくさん並んでいます。

いつも干渉される。すべてに口を出してくる。

何をしても褒めてくれない。私に無関心等々。

母親との関係に悩むのは、あなただけではないかも。

きょう3月4日(火)のUHB「さあ!トークだよ」の特集は

月刊「野宮ジャーナル3月号」

テーマは「母の呪縛に苦しむオンナたち」。

お母さんに縛られている?もしかして娘を縛っている?縛ってきた?

そういえば・・・なんて思ったら、番組までお話聞かせて下さいね。

完璧な親なんていないから、

だから、みんなで、話してみましょう。

(写真は)

番組スタッフにもらった弥生のおやつ

キティちゃんの新味キャラメル「萌え」

「東京限定 秋葉萌え味(いちご)」であります。

悲しく(笑)タンバリン鳴らしていた頃、

いちご味は天国の味だったな~。

可愛かったな、ワタシ(笑)