氷桜

毎年のお楽しみ、

桜の開花予想が朝刊に載っていました。

細長い日本列島をピンク色の前線が駆けのぼるおなじみの地図。

モノクロ印刷なのに、不思議に桜色が重なって見えるようです。

それほどに氷点下の街に暮らしていると花の季節が恋しい。

待ち焦がれる桜前線。

日本気象協会によると今年はおおむね平年並み、

高知の3月19日に始まり、北海道上陸はゴールデンウィーク頃、

札幌の開花予想日は5月5日のこどもの日と予想されています。

ふ~、桜前線御一行さまご到着まで、あと2カ月もありますな~。

きょうもぐんと寒そうだし・・・。

と窓ガラス越しに外の雪景色を眺めた朝の一瞬、

桜が、咲いた。

連日の厳しい冷え込みで窓ガラス一面が凍り、

それは美しい氷の花が咲いていました。

今朝は相当気温が下がったのでしょう。

氷の結晶がくっきりと力強く、花の輪郭を描いています。

放射状に広がるその姿は、まるで、氷の桜。

真冬日の朝にしか見られない、一瞬のお花見を堪能しました。

北緯43度で氷桜を愛でる同じ頃、南国沖縄では夜桜見物。

桜の名所のひとつ、

今帰仁城のライトアップされた夜桜写真が知人から送られてきました。

この季節に桜が咲くのはもちろん、

夜桜見物に外をそぞろ歩きできる気温だなんて。

日本列島は、本当に細長い。

氷桜に夜桜。

北と南の美しい競演。

今朝のめざましテレビの「最強方言選手権」は

ソチオリンピックに多くの道産子選手を送り出しているということで

北海道が特集されていました。

北海道弁はおおまかな意味はつかめるものの、

ときどき「?」の単語があるらしい。

「なまら、まぶい」とか。

「なまら(とても)」は全国区の言葉になりましたが、「まぶい」って?

「まぶい」とは「カッコいい」。「眩しい」あたりが語源かもしれませんが、

あれ?沖縄にも同じ音の言葉があります。

「マブイ」。

「マブイ」とは人間の体に宿る生命の根源である魂のこと。

マブイを落とすと精気が衰えたりするとされ、

ユタに頼んで戻してもらう風習が今でも残ると聞きます。

目には見えない魂を大切にする南国の人々の敬虔な心が現れた言葉。

一方、生命が輝かしく息づくカッコよさを北国の人は同じ言葉で表現する。

マブイとまぶい。

これもまた、北と南の偶然の競演でしょうか。

桜前線到着予想日まであと2か月。

氷桜を愛でながら、

のんびりと待つことにしましょう。

(写真は)

今帰仁城の夜桜2014。

つわものどもが夢の跡に濃いピンクの桜が咲く。

南国の桜はどこか情熱的。

ふわり・・・

眺めているだけで、花の香りが漂ってくるようです。