おいしい結婚

昆布と鰹が結婚しました。

なんと美味しいマリアージュでしょうか。

お仲人は縁結びのプロフェッショナル出雲大社擁する島根県出雲市。

おめでたい「コンカツ」ニュースにほっこりしました。

北海道稚内市と鹿児島県枕崎市が「夫婦都市」宣言。

それぞれ特産の昆布と鰹をPRする「昆鰹プロジェクト」の一環だそうです。

姉妹都市、友好都市よりもさらに結びつき深い夫婦の約束をかわした両市、

コンカツが実ったおいしいだしで毎朝の味噌汁をすする仲。

舌と胃袋の絆は強力です。

出雲市長をお仲人に両市の市長が出雲大社に利尻昆布と鰹節を奉納、

めでたく「婚姻届」に調印を果たしました。

どっちが新郎新婦かはさておき(笑)

背広姿の3人の市長さんが昆布と鰹節を手ににっこり笑う朝刊の写真は

なかなかに微笑ましいものでした。

北の昆布と南の鰹節を結婚させて、双方の特産物をPRしようとは

実に自然な発想であります。

昆布も鰹節もおいしいおだしがとれる優れた食材ですが、

単体でだしをとるよりも、あわせた方が何倍も深いうまみが増します。

シングルでいるよりも所帯を持った方がずっとずっと味わいが出る。

お節介なお仲人さんもいてくれて、おいしい「コンカツ」が成就。

「コンカツ」夫婦の新婚生活は

まずはお仲人さんのところの「出雲そば」を楽しむところからスタート、

新郎新婦のうまみを生かした「世界一のだし」を生むことを誓ったそうです。

これからどんな「新商品」が産声をあげるか、楽しみですが、

北と南のおいしいマリアージュ、既にうまくいっている夫婦がいます。

北海道の昆布が沖縄に渡り、

「クーブイリチー」や沖縄おでんには欠かせない伴侶となっています。

南国に嫁入り(婿入り?)した北海道の昆布が

那覇の市場で大切に扱われているのを見たとき、

婚家で幸せに暮らす我が子に会った実家の母のように嬉しかったもの。

同じ乾物屋さんの店先には

枕崎産の鰹節が北海道の昆布と仲良く並んでいました。

良縁の気配はすでにあったのですね♪

沖縄に嫁いだ枕崎の鰹節は

南国の湿度や温度に適応させたカビをつけない荒節がほとんど。

さつまおごじょも婚家の家風に上手に合わせておりました。

北海道の肉厚の昆布も、

クーブイリチー用に薄く削がれてから細切りにされていて

こちらも沖縄仕様に衣替えされています。

炒めやすいクーブイリチー昆布は沖縄でしか手に入らないので、

いつも那覇の市場で買いだめしてきます。

道産昆布の逆輸入(笑)。

沖縄に嫁いだ(婿入りした?)昆布に出会うたびに

実家の北海道がそのポテンシャルを引き出せているのかどうか、

いつも反省してしまいます。

昆布の特産地でありながら、だしには使っても、

昆布そのものを口にする食文化は沖縄や京都に負けています。

いいご縁に恵まれるためにも

まずは実家が我が子の可能性を引き出さなくてはなりませんね。

朝のお味噌汁。

だしをとった後の昆布も細切りにして具にしてみる。

北の海のミネラルを噛みしめることから、

新たな「コンカツ」がはじまります。

(写真は)

北海道の昆布の嫁ぎ先、

那覇の乾物屋さん。

昆布と鰹節の上に吊るされた細長い黒い物体は・・・イラブー。

確かに乾物・・・ではありますが、

抜群の存在感を放っておりました。