ななめスイッチ

恋に落ちるメカニズムが東大チームによって解明されました。

ただし水槽の中のメダカの恋の場合ですが、

気になる科学ニュースであります。

メスのメダカが繁殖行動における相手のオスを選ぶ時に活性化する神経細胞を

東大の研究チームが特定したそうです。

この細胞はメスが「特定」のオスから求愛された時だけ、

受け入れモードに切り替わるスイッチの役割を果たしているとみられるとか。

つまり「恋のスイッチ」の存在を突き止めたというわけ。

女子は「特定」の男子からの求愛にのみ、「恋のスイッチ」が入る。

話はメダカの世界にとどまらない。

研究チームによると

「将来的には人間が恋に落ちる仕組みの解明につながるかもしれない」と

今後の研究成果に大いなる期待を込めたコメントをしています。

日本の優秀な頭脳が恋のメカニズムまで解明する日が来るかも。

もしも、人間の「恋のスイッチ」が判明してしまったら?

恋のドキドキはなくなってしまう?

恋愛小説や純愛映画は成立しなくなってしまう?

恋の歌も詠まれなくなってしまう?

「隣より斜め後ろの席がいい  黒板よりも目に入るキミ」

東洋大学編纂の今年の「現代学生百人一首」の一首。

メダカニュースと同じ今日の朝刊で紹介されていました。

高校1年生の女子が詠んだ初々しい恋心。

恋愛の科学的なメカニズムなんてどーでもいいの。

授業中、黒板そっちのけで斜め後ろから見惚れる彼の横顔。

それさえあれば、今日一日、私は幸せ。

彼女の「恋のスイッチ」は斜め後ろにあった。

恋する「キミ」の姿さえ見られれば、それだけで天にも昇れる。

授業中の斜め後ろの席から、

休み時間の廊下ですれ違うたった1秒間でも、

グラウンドに駆けだしていく後ろ姿を目で追うだけでも、

「キミ」を目にするだけで、幸せ。

そんな時代が誰にもあったことでしょう。

スマホでいつでも連絡がとれる現代にあっても

先の百人一首に詠まれたような、もどかしい恋心は存在する。

情報技術や科学がどんなに進んでも、恋の不思議はなくならない。

「ななめスイッチ」の微妙な恋心は、優秀な頭脳でも数値化はできない。

いや、数値化しないでおいてもらいたい(笑)

初々しい恋の歌が生まれる余白を残しておくのも、

「粋」というものであります。

(写真は)

恋する青春御用達の「花笠食堂アイスティー」

沖縄のコンビニで見つけたローカル人気ドリンク。

那覇の名物食堂がブランド化する面白さ。

部活の汗をぬぐいながら、紙パックごと、ごくごく飲み干すキミ、

生き物みたいに上下する喉仏をコンビニ前の斜め後ろからこっそり見つめる。

あれ?ちょっと怪しい?

青春は遥か遠く、恋の妄想だけが膨らむ(笑)