それぞれの恋

師走の沖縄から雪の札幌に戻ってきました。

野宮ブログもまた再開です。

おみやげ話も手荷物いっぱいに仕入れてきました。

今日からまたよろしくお願いいたします♪

2013年最後の一日。

大晦日を迎えました。

いつもの年なら鮭やら年越しそばやら、買い出しに奔走する年の瀬ですが、

今年の大晦日はちょっと余裕(笑)。

沖縄旅の最終日の昨日、

那覇の市場でしっかり仕入れてまいりました。

冬の沖縄。

普通に(笑)寒かった。

最高気温が16~17℃。

変わりやすい曇りがちの冬空から、青空がのぞいたり、雨が降りだしたり。

キルティングコートにムートンブーツがありがたかった。

1年で一番寒い12月の沖縄。これも貴重な体験でした。

朝9時。まずは昔ながらの相対売りが懐かしい農連市場へ。

夜明け前の3時4時が最も賑やかな市場はもうすっかり静かでしたが、

野菜や花や正月飾りを売るおばぁたちがまだ店を広げていました。

農家さん手作りの〆縄の真ん中には小さく丸めた昆布がつけられています。

「あとは自分でミカン、つけてね~、美味しいさぁ、沖縄のミカンは」。

北海道の寒い海で育った昆布と冬の沖縄のミカンがマリアージュ。

やはり北と南はご縁がある。仲が良いのだ。

薄い緑のズッキーニのような野菜は「ナーベラー」(へちま)。

味噌で炒め煮にすると最高に美味しい。

夏の野菜なのに冬でも出会えた。さっそく小さめを2本購入。

お向かいのお菓子を売るおばぁからは

黒糖のお菓子「タンナファクルー」と「くんぺん」を。

かたわらでは買い物にきたおじぃが

平たい味噌味のお餅「ナットゥンスー」を皺だらけの指で押して

一生懸命弾力を確かめています。

「お正月に食べるのさぁ」。

農連市場から市場本通りへ。

この辺りは観光客の姿はほとんど見かけない地元ゾーン。

すぐ角の上原パーラーという名のお惣菜屋さんで

カジキマグロを巻いた昆布巻きを購入。

昆布巻きではなく「魚巻き」と書かれている。面白い。

「今年もお世話になったね~」「来年もよろしくさぁ」。

そろそろ店開きの時間、あちこちで挨拶が聞える。

歩を進めるごとに賑やかになってきた。

牧志公設市場に差し掛かる頃には人混みMAX!

まさに年越しの市場の風景。

狭い市場の入り口から人が溢れだし、長い行列を作っています。

行列をたどっていくと・・・大量の沖縄そばの麺の山!

豪快に10玉20玉単位で量り売りされていきます。

沖縄らしい年越しの風景。

大晦日は紅白見ながら沖縄そば、なんですね。

お肉屋さん自慢のラフテーにジーマミー豆腐、

島にんじんに田芋、タンカンも忘れない。

2時間後に飛行機乗ることも忘れて、

完全に地元主婦気分で年末の買い出しにいそしむ。

熱帯魚のようなお魚たちや豚のお顔に見送られて

公設市場を抜け出すと・・・またまた行列が。

糸満の魚を使ったかまぼこ屋さんです。

鮮やかな赤に染められたおめでたいかまぼこや

カステラかまぼこ、チキアギと呼ばれるひとくち揚げかまぼこ。

肩に食い込む荷物の重さもいとわず、買い求めてしまいます。

いつも旅のバッグから島にんじんの葉っぱがぴょこんと顔を出す。

ほんの少しだけ、

沖縄に暮らしている気分になれる。

神様の宝石でできた島。

宮沢和史がそう歌った島には本当に宝石がいっぱいあります。

歩けば歩くほど、宝石に出くわします。

美味しいもの、美しいもの。人の体温が伝わるもの。

何気ない風景や言葉が、宝石。

「普段のあいさつで人間がわかる」

落選した地元議員が年越し挨拶で市場を回る姿を見送りながら、

タンカンを売るおじさんが淡々とつぶやく。

平台に季節の果物を細々と並べながら、毎日毎日人を見つめ続ける目は

嘘とホントの見分けなど朝飯前だ。

「あん人は、エラくなっても、落ちても変わらんからね、挨拶歩くからね」。

「辺野古埋め立て承認へ」

地元の新聞の見出しは子供のてのひらより大きかった。

沖縄の歴史の大きな転換点と短い旅が重なったのは、偶然かもしれない。

でも、ご縁だ。

何が宝石で、何が石ころか。

自分の足で歩き、風を感じ、自分の頭と心で考えなさいね。

神様からまた宿題をもらった年の瀬の沖縄旅。

日本の北と南には

神様の宝石でできた島が

ふたつある。

2013年もあと少し。

そこまでやってきた2014年も

ふたつの島への恋は醒めそうもありません。

それぞれへの恋心を大切に

来年もこつこつブログを書いていきます。

今年一年、春からありがとうございました。

また2014年もよろしくお願いいたします。

どうぞ良いお年を。

(写真は)

農連市場から公設市場へつながる道が交差するあたり。

露店で果物やお菓子を売る店が肩寄せ合う。

地元ゾーンと観光客ゾーンの結界のようだ。

ほとんど北海道仕様の身支度の私。

その向こうに小さく見えるのがタンカン売ってたお店のおじさん。

ふと哲学者のような表情を見せる。

面白いな。人間は。

面白いな。沖縄は。

また来年も、てくてく歩こう。