お皿の芸術

絵画のように美しい一皿。

素晴らしいディナーの締めくくりに登場したデザートにうっとり。

ぴかぴかに磨かれたデザートスプーンでそっとすくう。

・・・あら・・・

本当に、絵が、描かれている?♪

昨夜のフレンチディナーお食事会でのこと。

アミューズはかすべの頬肉と生ハムの一口ベニエに始まり、

ゆり根のムースリーヌ海の幸だしジュレ仕立て、

真だちのフリットの焼きリゾット添え、

鮮魚のポワレには舞茸のフリチュールと銀杏、

メインはブルターニュのほろほろ鳥とフォアグラのキャベツ包み、

絶品お料理と楽しいお喋りで心もお腹も幸せで満腹になった頃、

金柑のマリネを添えたレモンライムソルベに続いて、

モダンアートのような一皿が運ばれてきたのです。

「マリーアントワネットティーとマロンのデリス”モンブラン仕立て”」

薔薇の花の香りのお茶で風味をつけた栗のデザート。

羽根のように軽いメレンゲをくるりと巻いて、

モンブラン仕立てにされたデザートはまさに絵画のような美しさ。

モダンアートを思わせる皿の模様によく映えています。

この茶色の模様・・・あれ?

デザートスプーンが触れると少し薄くなる・・・

あらら・・・これはチョコレート♪

絵画のようなお菓子、ではなく、本当にお菓子で描いた絵でありました。

美味しいだまし絵。

幸せな食事には楽しいサプライズまで隠されていました。

あらかじめお皿にチョコレートでアートな模様を描いて、

よ~く冷やして、渾身のデザートを盛り付ける。

お客さんの驚く顔、美味しい顔、笑顔を想像しながら、ほくそえみながら、

丁寧に作り上げてくれたデザート担当シェフのお顔が想像できるようです。

ごちそうさまでした。

まんまとだまされました(笑)

香り高いコーヒーとともに出されたプチフールも可愛いサプライズ仕立て。

黄色いさくらんぼに見えたのは食用ほうずきのタルト。

森のキノコの笠はジュレ・オ・フリュイ、ベリーのゼリーです。

幸福なお食事はお菓子の森の美味しいお散歩でクロージング。

ひと足もふた足も早くクリスマスが来ちゃったみたい。

さあ、幸せをたっぷり充電、

今日も師走のお仕事、がんばるぞ♪

(写真は)

チョコのモダンアートがお見事な一皿。

テーブルの上でしか味わえない、

お持ち帰りはできない、

一瞬の芸術。

レストランデザートのプライドを物語ります。

まんまとだまされる快感(笑)。