つばらつばらな冬

日本語とは本当に美しい。

文字の姿も、音の響きも、その意味もほれぼれする言葉があります。

「つばらつばら」もそのひとつ。

つばらつばら。

キーボードで打った文字すら美しく優雅です。

万葉集にも登場する風趣あふれる言葉。

「しみじみと」「心ゆくままに」「あれこれと」の意味。

京都にはこの名前がつけられた美味しいお菓子もあります。

鶴屋吉信の「つばらつばら」。

もっちりとした薄皮にさらりとしたつぶ餡がくるまれた上品な焼き菓子。

京都展などで見かけたら必ずゲットするお気に入りですが、

晩秋の京土産に季節限定の「つばらつばら」を頂きました。

紅葉の絵柄がゆかしい秋ヴァージョンと

京都限定の栗ヴァージョン。

古都の焼き菓子にふさわしい典雅な包装であります。

ちょっと上等な焙じ茶など入れて、

つばらつばら・・・しみじみと、心ゆくままに初冬のお茶時間。

やはり、秋冬は、あんこに限ります。

「浅茅原 つばらつばらにもの思へば  故りにし郷し 思ほゆるかも」

万葉の歌人 大伴家持が太宰府長官として九州に赴任したとき

故郷の遠き都に思いをはせて詠んだ歌です。

過ぎ去った過去、遠く離れた故郷を思う万葉人の切ない心は

家族のために1人離れて働く単身赴任のお父さんの心情にも重なります。

万葉の昔から宮仕えの辛さは変わらないのかもしれません。

小さな単身用のアパートの窓から離れた家族の笑顔を偲ぶ、

ニッポンの頑張るお父さんたち。

今年も残り50日を切りました。

そろそろ年末年始の帰省計画など立てる頃、

故郷への切符は予約できたでしょうか。

お土産のお菓子の箱をみんなで開けて、

つばらつばらに今年一年を振り返る年の暮まで、あともうひと頑張り。

中だるみの木曜日(笑)

さあ、おやつのお菓子を楽しみに、きょうも一日頑張りましょう♪

(写真は)

本日のモチベーションの素。

京都鶴屋吉信の「つばらつばら」紅葉&栗ヴァージョン。

雑誌の手土産ランキングでも常に上位をキープ。

舞妓さんのおちょぼ口でも食べやすい半月型。

え~っと、私は二口でイケます。