天国の芝
トウモロコシ畑に野球のグラウンドを作る。そんな映画がありました。
「フィールド・オブ・ドリームス」。
往年の名選手のプレーが目の前で繰り広げられる。これは夢か幻か。
そんなベースボールに取りつかれた男のお話でしたが、
北のオホーツクには幻ではない本物のフィールド・オブ・ドリームスがあります。
「網走スポーツ・トレーニング・フィールド」。
爽やかな青空に「日本一」の芝生が輝く夢のフィールドです。
スポーツの力で子供たちを北海道を元気にしようという、
「ユニバーサル・スポーツ・フォーラム2013・さっぽろ会議」が
昨日、開催され、司会としてお手伝いしたのですが、
その基調講演が大場脩前網走市長のお話でした。
今や、大学・社会人ラグビーの合宿地として全国的に知られる網走市。
半世紀にわたって、力を注いできた立役者のお話は、
まさに北のフィールド・オブ・ドリームス物語。
向こうにオホーツク海、こちらに網走湖、能取湖を望む広大な敷地は41.4ha。
東京ドームの8.9倍。
ラグビーオールジャパンから「日本一の芝生」と絶賛された芝のラグビー場、
サッカーグラウンド、テニスコート、野球場、人工芝の屋内ドームなどなど
充実した体育施設が整備されていて、
この夏だけでも日本中から49の大学や社会人チームが合宿にやってきました。
スポーツ合宿による経済効果は
宿泊費や一日の消費額などから試算すると5億円を超えると試算されています。
「網走を北のスポーツ基地にしよう」。
熱い人々の思いが緑の芝生に息づいています。
とはいえ、半世紀の歴史は苦労の連続。
小学校の校庭くらいしか経験のない職員さんたち、
本格的なラグビーのグラウンドの整備などよくわからない。
見よう見まねでローラーを引いて固めたグラウンドはかちんかちん。
これでは一流選手がケガをしてしまう。やり直し!
今度は「吹き付け芝」がどうにも根付かない。
選手は3週間後にやってくる。
「張り芝」なら3週間で根付くらしい、すぐ張り替えるぞ!
数限りない失敗と成功と人と人の出会いの積み重ねが
オホーツクに出現したフィールド・オブ・ドリームスなのです。
夏合宿のシーズンには
緑の芝生で超一流のアスリートがトレーニングに励む姿が間近に観られ、
街のホテルやお寿司屋さんや居酒屋さんでは
練習を終えた逞しい肉体の彼らと接近遭遇なんて日常茶飯事。
経済効果の数字以上の幸福効果を街にもたらしています。
我がまちにこんな美しい芝のフィールドがある。
それは心の宝物でもあります。
ラグビー界では
「網走の芝生は凄い。汚れたスパイクが試合が終わるときれいになる」。
そんな都市伝説(笑)が囁かれているとか。
それほど、芝生の密度、強度、質が素晴らしいということでしょう。
整備をする人々が毎日、見回り、
天敵のタンポポ一本見逃さないというケアを続けて半世紀。
その一級品の芝生を見に、オホーツクを旅するのも一興です。
天国のような芝生を走り抜ける往年の名選手の幻が見えるかもしれない。
スポーツの夢は無限大だ。
(写真は)
フィールド・オブ・サンダル(笑)
夫が誕生日プレゼントにもらってきた「芝生サンダル」。
ソールが人工芝で覆われている。
芝を素足で踏む快感・・・はちょっとくすぐったい。
いつでもどこでも芝気分は、味わえる。



