8年後の満月
中秋の名月、今年はダブルで眺めました。
昨夜、雲がたなびく夜空がほんのり明るくなった月の出。
まさに「月白(つきしろ)」の頃、
グレーのレースのヴェール越しに見えた満月の美しさ。
そして、今朝4時過ぎ。
月は一晩ゆっくり天空を旅して
夜明け前のきぬぎぬの西の空に輝いていました。
一夜で二度美しい2010年代最後の中秋の満月。
暦で決まる中秋の名月が満月にぴったり重なるのは
実はそうたびたびあることではなく、
次に中秋の満月が見られるのは2021年、8年後だそうです。
東京オリンピックの翌年です。
8年後、日本はどうなっているのでしょう。
二度目のオリンピックも無事開催、景気は完全に回復、
財政赤字も克服、少子高齢化対策も進み、出生率もV字回復・・・
なんて、薔薇色の満月を眺めているのでしょうか。
自分は今の体重、体脂肪率をキープできているでしょうか(笑)
8年後のお月さまだけが知っています。
まもなく朝日にバトンタッチする15.9夜ほどの満月。
今宵愛でる月は「十六夜」、
そして「立待月」「居待月」「臥待月」「更待月」と月の名前も移り変わり、
季節はゆっくりと秋の色を深めていきます。
満月を過ぎた月にも美しい名前をつける優しい感性。
花も月も盛りをのみみるものかは・・・「あはれ」を知る大人ならではの情緒。
おっと、女性もね。
少しずつ欠けていくからこその、
内側から輝く美しさをちゃんと観賞してほしいのであります。
先日の「グレーテルのかまど」で知りましたが、
「みだれ髪」で有名な歌人、与謝野晶子も
激しい恋の末に結ばれた鉄幹との間に11人の子をなし、
十五夜にはお手製の里芋入りの月見団子を作ったといいます。
情熱の歌人も11人の母ちゃんだったんだ。
家事と創作に追われ、別の意味でみだれ髪な毎日。
それでも、実家が和菓子屋だった彼女は
粒々の残るぜんざいは頑として認めず、
こしあんから手作りしたお汁粉しか子供たちに食べさせなかったそうです。
和菓子屋の娘の意地と女の矜持か。
満月過ぎても、内側から美しい女性でありました。
与謝野晶子さま。
私も断然「こしあん」派であります。
お月見まんじゅうはもちろん「こしあん」。
8年後の満月も「こしあん」で迎えます。
(写真は)
2010年代最後の中秋の満月。
夜明けの満月。
何だか、色っぽい。

