現場のちから

秋のお彼岸です。

さあ、おはぎを買って、お墓参りに行かねば。

こしあんと粒あんと仲良く両方詰め合わせてもらいましょう。

とにかくあんこものが大好きだった亡き父、

どちらもたっぷり食べたいでしょうから。

私のあんこ好きは遺伝に違いありません(笑)。

あんこはエラい。

美味しいだけじゃなく、きれいにしてくれる。

北海道のお菓子メーカーがあんこの原料小豆の成分から化粧品を開発、

オールインワンジェルと石鹸が発売されました。

名前は「あんここ」。可愛い。

特に石鹸はまるできんつばのようなヴィジュアル。

優しい小豆色をしています。

小豆のアントシアニンとサポニンがお肌をしっとり洗い上げてくれるらしい。

開発のきっかけは「あん場」にありました。

毎日大量にあんこを作る「あん場」の職人さんのお肌や手が美しい。

小豆に触れるとお肌がきれいになるのでは。

あんこを作る過程でこれまた毎日大量に出る小豆の皮や煮汁に

きれい成分が含まれているのでは。

この一石二鳥のアイデアが形になったのが小豆由来の化粧品。

捨てるしかなかった小豆の皮や煮汁が美しく生まれ変わるなんて

素敵なお話であります。

杜氏さんの手が美しいことから日本酒由来の化粧品が生まれたり、

味噌や醤油など麹を扱う現場からも同じような

思いがけない副産物的化粧品などが生まれています。

そして今回は「あん場」。

あんこ好きにはたまらない現場であります。

小豆を炊く匂い、つややかに練られていくあんこ・・・一日浸っていたい。

物を丹念に作る現場。

小さな違い、ささいな変化も見逃さない職人気質の誠実な目と手と心が

確かな物を作り上げ、新たな発見すら生み出すのです。

現場のちから。

あん場に立つ一人一人と同じように

線路をチェックする一人一人も

大きな責任感を持って仕事にあたっていたはず。

現場のちからが、最後の製品にまで行き届かない原因は

いったいどこにあるのでしょう。

JR北海道がレール異常を多数箇所放置と伝える朝刊をめくりながら、

じっと考えてしまう秋のお彼岸であります。

(写真は)

北海道産の小豆。

確かにぴかぴかのつやつやのしわひとつないきれいなお肌。

ぴんと内側から元気なハリとキメ細かさ。

小豆美人に私はなりたい(笑)