風の音にぞ
残暑お見舞い申し上げます。
今日8月7日は立秋。
暦の上では秋になってしまいました。
季節のご挨拶も暑中見舞いから残暑見舞いに変わります。
そういえば夜が明けるのも少しずつ遅くなり、
早起き鳥のさえずりのバックに虫の音が聞えはじめ、
「秋来ぬと 目にはさやかに見えねども 風の音にぞ おどろかれぬる」?
むりやり(笑)小さな秋を探そうと思っても、
ねっとりした空気をはらんだ朝、今日も暑くなりそう。まだまだ夏本番です。
立秋の朝、気になるのは別の風の音。
扇風機が欲しい。
我が家には扇風機がない。
北海道外の方には信じられないかもしれませんが、
北海道的には珍しい話ではありません。
扇風機もましてやエアコンもなく、いくつもの夏を過ごしてきました。
窓を開け放ち、団扇を手にすれば、それなりの涼風が生まれる。
暑い日も寝苦しい夜もありますが、永遠ではない。
北国の夏はピンポイントの暑さを乗り切れば、
お盆過ぎれば、涼しくなる・・・はずが、
どうやら、今年はもう少し暑さが続きそうな気配がする。
そして、ヨドバシカメラで見てしまったのです。
現代の「風」の2トップを。
コーヒーメーカーを買った帰りに通りがかった扇風機売り場。
これか。これだ。
「羽根のない近未来型の扇風機」と「風の革命を起こした扇風機」。
ダイソンとバルミューダ。
扇風機界の2トップ。
どちらも「誰も考えなかった風」を起こした扇風機です。
何もない輪っかから風が生まれるダイソンの扇風機は
その哲学と佇まいの美しさが禅の心に通じると、
この夏、高野山金剛峯寺にも贈られました。
禅僧の瞑想を支えるのは近未来型扇風機の涼風。
渦を巻く従来の扇風機の風とはまったく違う発想で作られたバルミューダは
面で移動する空気の流れ、自然界と同じ風を再現。
遠く離れた場所でも心地よい自然の風を感じることができ、
しかも静か、1日働いても豆電球ひとつ分の消費電力。
扇風機売り場の2トップの前からしばし動けなくなった私(笑)。
毎年、真夏日ごとに
「今年こそ扇風機買わなくちゃ」と思いながらも、買わずにきたのは、
そうだったのか、
君たちに出会うためだったのか・・・。
一方的な運命の出会いを感じ、
ダイソンとバルミューダの前でフリーズする私に夫の冷静な声。
「もっと暑くなったら買おう」。
そう言われて、後ろ髪引かれながら、2トップを後にしましたが、
立秋の今日は「もっと暑く」なりそうだ。
週間予報では来週にかけて、札幌も真夏日が続きそうだ。
「もっと暑く」なるよ。
羽根のない近未来か
面移動の革新か。
秋来ぬと目にはさやかに見えねども・・・二つの風に心は揺れる。
(写真は)
水盤の花。
青い水に浮かぶ赤い花、黄色い花、みずみずしい緑。
消費電力ゼロの涼風が生まれる空間だ。
読谷村北窯。
大きな扇風機が奮闘していたエアコンのない販売所の入り口。
ここがいちばん涼しい場所だった。

