湯上りポーク

盆の入りとともに訪れた遠来のお客さまが我が家で過ごす最後の夜、

昨夜のメインは「湯上りポーク」でした。

腰湯につかって美味しくなったローストポークです。

お盆過ぎれば涼しくなる北海道も

大気の状態が不安定でねっとりした蒸し暑い空気に支配されています。

台所の温度、湿度を考えると

ガスの火を長時間使わずにすむオーブン料理は救世主。

道産のホエー豚を使ったローストポークに決定。

先日の新聞で見かけたレシピを参考に仕込みます。

自慢ではありませんが(自慢)(笑)、

絶対音感があるように、私には絶対味覚がある(笑)

レシピを見ただけで美味しく仕上がるかどうか確実にわかる。

このフレンチシェフが提案するローストポークは絶対に旨い。

根拠のない絶対味覚を信じて料理開始。

まずはソース作り。

オリーブオイルにニンニク、唐辛子、カレー粉を入れて香りをたたせ、

醤油、赤ワイン、オレンジジュース、蜂蜜などを加えて中火で煮立たせます。

おお・・・なんと複雑な重層的な香りのソースだろうか。

加える調味料に西と東の文明が交わってるわけで、

アレキサンダー大王の東征によるヘレニズム文化の香りとでもたとえようか。

これは旨いぞ。

絶対味覚に根拠が生まれる(笑)

次は1kg近い大きなホエー豚のブロックを

フライパンでまんべんなく焼き目をつけていく。

青ちゃんご用達のホームセンターPBフライパン、本当にいい仕事してくれます。

深さがあるから、余裕で固まり肉を転がせます。

ジュワ~っと肉の焼けるいい匂い。

こんがりと美味しそうな焼き目を全体につけたら

ル・クルーゼの大きなグラタン皿にお肉を移し、

そこに先ほどのへレニズムソースを注いでいきます。

器ぎりぎりまでたっぷりと。

おお・・・見た目は露天風呂につかるホエー豚だ。

美味しそうで気持ちよさそう(笑)

ソースに使ったホエー豚を腰湯状態のまま、天板に載せてオーブンへ。

20分焼いたら、上下をひっくり返し、

ソースを5~6回お肉にかけ回し、さらに20分。

焼き上がったらアルミホイルをかぶせて30分ほどなじませます。

こうすると湯上り豚の芯までヘレニズムソースが染み込むのです。

さあ、夏の終わりの宴だ。

ほんのり温かいローストポークを切り分ける。

おお・・・なんと色っぽいピンク色だろうか。

しっとりと、あくまでも柔らかく、肉の色気を感じさせるピンク。

したたる肉汁が加わって

さらに旨みと複雑さを増したオリエンタルなヘレニズムソースをかけて

さあ、召し上がれ。

ソースのお風呂につかったまま焼き上げられるので

お肉がびっくりするほどしっとり仕上がっています。

湯上り豚の旨いこと、旨いこと。

絶対味覚は正しかった。

これでますます自画自賛料理人生が続く(笑)。

残ったヘレニズムソースで

今度は北海道の鶏あたりをお風呂に入れてみようか。

湯上りチキンも旨そうだ。

絶対味覚がそう囁く。

(写真は)

あまりの旨さに写真を撮る前に売り切れそうになった

「湯上りポーク~ヘレニズムソース仕立て」

       named by 野宮範子

自画自賛もここまでくるといっそ爽やかですらないだろうか(笑)。

でも、ほんと、美味しいよ。

お試しあれ。