そういうところ
久しぶりのガーデニングは手がかかります。
昨日の日曜日もプランターを置くスタンドが足りなくて
あちこち回ったのですが、
手頃なサイズのものがなかなか見つからない。
見つからないどころか、
「ガーデニングの時期にはもっと種類もあったんですけどね~」と
同情される始末。
お盆直前の庭仕事、業界的にはやはり「季節遅れ」のようです。
この孤独感(笑)
周回遅れのランナーの気持ちがよくわかる。
ホームセンターの広い店内では
冷え冷えジェルマットの向かいにど~んと融雪機が並んでいた。
重量感といい、展示スペースの広さといい、圧倒的に冬の勝ち。
そう・・・そういう季節ってこと?
とっぷり日も暮れて、ようやく家の駐車場に車を止めて、外に出る。
あれ・・・虫の声?
蒸し暑く、夏の匂いの夕暮れの隙間にかすかにしのびよる秋の気配か。
ずんずんセンチメンタルになる夏女。
夏のピークは過ぎたのだろうか。
この夏は下り坂に入ったのだろうか。
酷暑、猛暑が果てしなく続く道外とは違う北海道の短い夏が
こんな切なさモードの性格を形成したのだろうか。
真夏に冬を予感する、そんな気持ち。
ドラマの中の小さな女の子も同じだった。
満島ひかりが演じるシングルマザーの物語「Woman」。
ちくわのチャーハン、具の少ないカレー。
生活の苦労、生みの母へのひりひりした感情を痩せた体に押し込めて
愛情を絞りあげていくように二人の子供を育てる母親の姿。
いつかカラカラに乾いた雑巾のように擦り切れてしまいそうな母親の姿。
ドラマという虚構を超えて、
母なるものの真実を映し出しているドラマです。
健気で明るく見える二人の子供の描写も嘘がない。
「あの子ってそういうところあるんです。
何か楽しいこと、嬉しいことがあっても
あまり喜ばないようにしようというか、
いつかそれが終わっちゃうんじゃないかって、思うところ、あるんです。
そういうところ、あるんです」。
小学生の上の娘のことだ。
お庭のある祖母の家に居候することになったが、
母がその母に複雑な感情があることも、
このお庭の家にいつまで住めるかわからないことも本能的に感じる。
小さな子供なのに幸せの登り道の途中で下ることを予感してしまう。
夏の日暮。
茜色に照らされた母だった人が、母になった娘に、ぽつりと答える。
「あなたも、そうだったわ」。
嬉しいことの真っ最中なのに、それが終わることが急に怖くなる。
ものすごく、よくわかる。
ドラマのように過酷な境遇でもなく、ごく平凡に幸せに育ったが、
何だか、よくわかる。
小さな頃から、そういうところが、あった。
クリスマスや家族旅行やお祭りやお正月や
楽しいことを心待ちにして、いざその時がやってくると、
心のどこかに薄いグレーの雲がかかってくる。
いつか、終わってしまう。
そう思うと悲しくてたまらなくなる。
多分、それだけ、幸せが多かったってことなんだと思う。
幸せが大事で大事でたまらなかったんだと思う。
過ぎてしまうのが悲しくなるだけ幸せな体験がいっぱあったんだろうと思う。
ドラマの意図とはきっと少し違うのだろう。
私の「そういうところ」は。
大好きな夏の真っ最中に冬を予感する「そういうところ」。
幸せの真ん中で少しだけ不安を覚悟すること。
人生に必要な知恵なのかもしれない。
そういうところ、
誰に似たのだろうか。
☆本日8月12日(月)UHB「さあ!トークだよ」のテーマは
「夏の美瑛~色を巡る旅」
青い池に真っ赤なトマト、黄色のひまわり畑・・・
夏の終わりなんでまだまだ!
グレーになってる場合じゃない!
「色」が心のもたらしてくれるプレゼントとは?
色彩心理から読み解く夏の北海道の魅力満載です。
ぜひ、ご覧下さい!
(写真は)
糸満ブルー。
摩文仁の丘から望む青い海。
言葉が出なくなる青い海。
美しく悲しい青だ。

