貴婦人の誘惑

『海の貴婦人』とも称される豪華客船。

「いつかは行きたい」憧れのクルーズから

「今すぐ行きたい」カジュアルクルーズまで、

クルーズの旅の魅力と可能性を探る道主催の「クルーズセミナー」が

昨日23日、無事に終了しました。

二十四節季の「大暑」、暦通り、真夏日の暑さ厳しい中、

会場にはたくさんのお客さんが詰めかけて下さいました。

ありがとうございました。

第一部の基調講演は「クルーズの伝道師」アーバンリゾート社長の田中三郎さん。

長年、外国航路のキャプテンを務め、

「飛鳥Ⅱ」をはじめ日本籍の客船にも乗船勤務、

船を降りてからも、日本のクルーズ振興に第一人者として

陸を駆け回る「海の男」、日焼けした肌が素敵なおじさまです。

「北海道の港のおもてなしはハートフルで最高、次は、お迎えするだけではなく、

北海道の皆さんが北海道の港からどんどんクルーズ船に乗って楽しみましょう。

それが新しいクルーズの魅力を発掘します」というお話にわくわく。

クルーズ振興は「インバウンド」から「アウトバウンド」に舵を切る。

そのためにも気軽なカジュアルクルーズを根付かせようと

港、船会社、旅行会社、市民レベルも巻き込んで

クルーズの伝道師田中さんは東奔西走しています。

第2部のトークセッションは「野宮的クルーズクルーズクルーズ」と題して

田中さんとJTBの「クルーズ課長」加藤武さんをお招きしてのカジュアルトーク。

本当に生番組のようなフリートーク、

クルーズを知りつくすお二人からこぼれるお話の面白いこと、楽しいこと。

まず、素朴な疑問、「クルーズ船は揺れないの?船酔い大丈夫」?

30年以上の乗船経験を誇る田中さん、「まず、揺れません!」

揺れたかなと感じたのは「長い航海生活でも本当に数えるほど」とか。

むしろ、揺れたら「貴重な経験」になる?

船酔いさんも安心して乗れますね。

船の旅の魅力.

宿泊、食事、エンタメ、船ならではの非日常体験がすべてオールインクルーシブ。

「動く豪華ホテル」で遊んで、眠っているうちに次の港へ着くのですから、

移動や荷物のパッキングのストレスがない。

そして田中さん、加藤さんお二人が口をそろえておっしゃったのは

「人との出会い」でした。

船という運命共同体で何日かを過ごすうちに、

本当に自然に、温かで和やかな人間関係があちこちで生まれ、船内で意気投合、

降りるときには「今度、あのクルーズでご一緒しましょう」と

次のクルーズの予約を一緒に済ませるケースも珍しくないとか。

カップルやグループでなくてもまったく心配ありません。

クルーズ課長、加藤さんによれば「おひとりさまクルーズ」参加者も年々増加、

シングルユースプランもどんどん増えているそうです。

ひとりで船に乗っても、食事のテーブル配置など、

クルーやキャプテンがさりげなく

「おひとりさま」同士のコミュニケーションをサポート、

つかず離れずの心地よい人間関係が船の上では自然にできあがっていくようです。

「婚活クルーズ」とかカップル成立率高いかも?

大きな大きな船の上。

自由な旅を実現できるのが最大の魅力かもしれません。

何十万人のゲストをお迎えしてきた田中さん、

「飛鳥Ⅱ」世界1周のクルーズでは、どこの国のどこの港にも一切上陸せず、

100日間、ず~っと船内で刺繍を続けていた日本の老婦人がいたそうです。

旅の終わりには3メートルを超す大作が完成。

その刺繍はしばし、「飛鳥Ⅱ」の船内に飾られていたそうです。

船の旅はドラマチックでロマンティック。

1000人のゲストがいれば、1000のドラマがあるのです。

来年以降は

北海道をマザーポート「母港」とするクルーズが続々増えてきます。

小樽発着の「北海道1周・サハリンクルーズ8日間」は何と14回も実施。

77000t、2000人乗れる「サン・プリンセス号」で、

一番お手軽なお値段だと、1日1万円台の設定、

食べて、泊まって、遊んで、船で移動して1日1万円、

まさに「カジュアルクルーズ時代」の到来です。

海から眺めるふるさと北海道。

港から訪れる道内の街。

どんな新発見、再発見が待っているのか。

「いらっしゃい」から、「いってきます」へ。

自分たちが「クルーズ当事者」になるのが、

一番の北海道活性化の手段かもしれません。

海の貴婦人の誘惑に、

身を任せたくなった「クルーズセミナー」でありました。

(写真は)

トークセッションのご参加いただいた皆様と。

私のお隣、左から

「クルーズの伝道師」アーバンリゾート社長 田中三郎さん、

「クルーズ課長」JTB北海道 加藤武さん、

福岡市役所の「クルーズ係長」高橋誠さん。

クルーズ先進地博多港を訪れたクルーズ客が「次にクルーズしたいところ」、

1位は「東京」、そして2位は「北海道」!ダントツの2トップでした。

四方を海に囲まれた北海道、

自分の街の港にいつも真っ白いクルーズ船が停泊している・・・

そんな景色見ながらお茶が飲めるカフェとか・・・

夢は広がります。