いただきます
あまちゃんだけじゃない、
北海道には高齢化の中で輝くマタちゃんがいた!
昨日のUHB「さあ!トークだよ」のテーマは
「高齢化の中で頑張る若い力」。
番組では
町内会始まって以来の役員になった17歳の現役女子高校生、
そして平均年齢60歳超、高齢化が悩みのハンター界の救世主、
プロとして活躍する若手女性ハンター、本川哲代さんの奮闘ぶりを紹介。
「マタちゃん」とはマタギ界のレディーハンター、本川さんへの敬称です。
北海道では
鹿やクマが牧草や畑の作物を食べてしまう「食害」の被害額がうなぎ昇り、
一方、害獣駆除を担うハンター界は高齢化が進み、その数は減る一方、
この悩めるⅩ曲線の救世主として奮闘するのが、マタちゃんなのであります。
猟銃を肩に夜明けの草原を疾駆する彼女の凛々しさ、
ロングヘアーをきりりと束ね、ひらりと車を飛び降り、
ボンネットにひじをしっかと固定し、獲物を狙う鋭い目、
パンッ!
緑の草原に重く乾いた銃声が響く。
ねーさん、カッコいい、どこまでもついていきます!
本川さん、女子が憧れる女子でありました。
早朝と夕方の狩猟が終わり、ハンター仲間とお疲れさまの乾杯シーン。
猟銃からジョッキに持ち替えたとたん、表情、雰囲気は一変。
どこから見ても、ごく普通の仕事のできそうな30代女性です。
でも、どうして、そんな彼女がハンターに?
きっかけはスーパーのお肉売り場。
もともと「食べる」ことに興味関心があり、お惣菜売り場で働いていた本川さん、
パックに入ったスライス肉やロース肉を見ているうちに、
「命をいただく」
そのことを深く考えるようになったといいます。
誰かが殺してくれて、運ばれて、それで初めて食べられる。
人が嫌がることならば、私がやってみよう。
一念発起、お惣菜売り場の菜箸から、猟銃に持ち替えた30代女子。
食べることが好きでとか、関心あってとか、食育は大切とか、
頭や口や観念で語ることはあっても、
命の現場に、自ら飛び込む、その行動力がもの凄い。尊いと思います。
「食べるまでが狩猟」。
ハンターは獲物を仕留め、丁寧に解体し、命を大切にいただくところまでが役目。
生温かい命の温度を知っている本川さんの言葉は
究極の食育です。
「いただきますの意味が、はじめてわかりました」。
女性ハンター本川さんの1日に密着したディレクターがそう言ってました。
彼女はプロのハンターとして活躍するかたわら、
動物と人間の共生や、自然環境などをテーマにした講座や、
ネイチャーガイドの仕事も並行して行っています。
「いただきます」。
ご飯を食べる前に両手を合わせる意味、その心、
ぜひ、子供たちに、本川さんのお話を聞いてほしいなと思いました。
てぃーあんだ。
心をこめて料理を作ることを沖縄ではこう言います。
「手の油」と書いて、てぃーあんだ。
差し出された命の一片たりとも無駄にせず、
手抜きをせずに、食べる人を思いやって、料理をすること。
豚一頭、蹄と尻尾以外は
丁寧に丁寧に料理をして食べつくす沖縄の食文化の背景にも
命に対する深い畏敬の念を感じます。
「いただきます」と「てぃーあんだ」。
命を粗末にしてはいけないと教えてくれる二つの言葉。
舌と胃袋にしっかりと刻もう。
(写真は)
てぃーあんだの一つ。
沖縄の塩漬肉「スーチカー」。
「スー」=「塩」、「チカー」=「漬ける」という意味の豚肉の塩漬け。
冷蔵庫のない時代の保存食。
命の一片も無駄にしない「てぃーあんだ」の心が詰まっています。
豚の三枚肉をたっぷりの島マースで漬けこむこと1週間、
塩を洗い流して、ゆでること40分~50分、
水で洗って、冷まして、
そのままスライスして食べたり、
表面をさっとあぶって食べると、本当にほっぺが落ちます(笑)
チャンプルーに入れたり、沖縄そばにのっけたり。
牧志公設市場の上間肉店で購入、
ゆで汁はちょっと薄めて、ネギや生姜、野菜を入れた特製スープに。
蹄と尻尾以外は捨てずに大切に、
「てぃーあんだ」の心で「いただきます」

