目に青葉

目に青葉 山ほととぎす 初鰹

今年初の夏日となり

ようやく初夏を実感する札幌のスーパーの店先にも

初鰹がお目見えしました。

きれいに捌かれた魚体は「背側」「腹側」に分かれて

「宮城県沖産」と表示されていました。

黒潮に乗って北上した鰹が

宮城県の港にもどっさりと水揚げされているのでしょう。

活気づく杜の都の漁港の様子が目に浮かびます。

「初鰹」に出会って、素通りする勇気はありません。

背か、腹か・・・悩んで悩んで・・・

あっさりした初鰹だから、脂ののった「腹側」のさくをチョイス。

我が家の定番「カツオのポキ」に仕立てました。

ハワイのお刺身レシピ「ポキ」、魚の切り身をハワイ風の漬けにするお料理。

「アヒ」とよばれるマグロのポキが有名ですが、

鰹のポキ「アク・ポキ」も絶品。

大胆にぶつ切りにした鰹の身に、

いつもならハワイアンソルトを使うところを、黒潮に乗ってきた初鰹、

黒潮源流に最も近い与那国島の与那国海塩をぱらりともみこみ、、

お醤油、ラー油、ごま油に細ネギを加えて和えたら

初夏の黒潮の恵み「アク・ポキ」の出来上がり。

さっぱりした初鰹、たたきもお刺身も美味しいけど、

こうしてハワイアンなポキにすると、

身がとろっと甘露な味わい。オノ~♪(ハワイ語で美味しい)

女房を質に入れても(失礼な!笑)、まな板に小判一枚置く覚悟でも

江戸ッ子が食べたかった初鰹は春、黒潮に乗って太平洋を北上してきます。

そして秋、水温の低下に伴い、南下してきた脂の乗った鰹は「戻り鰹」。

どちらも見かけたら素通りできない魅力があります。

それは磁力に近いほど。

青葉を見れば初鰹、紅葉をめでつつ戻り鰹。

私たち日本人には「季節」を味わう遺伝子が組み込まれているんです。

はしり。旬。名残り。

筍ひとつとっても、三つの季節の微妙な移ろいを料理に仕立てて味わう。

一つの食材の中の「時計」、

その針のわずかな違いさえ、感じ取る繊細な舌。

そんな「味の時計遺伝子」がある。

あっさりした初鰹は胡麻油や醤油のサポートを利用した「ポキ」にする。

秋の戻り鰹は素直にたたきにしよう。

私の中の味の時計遺伝子が指令する。

目に青葉、山ほととぎす、鰹はポキ  (字余り)

(写真は)

初夏の「アク・ポキ」

沖縄の旬の海藻「アーサー」と

韓国の糸唐辛子をトッピング。

環太平洋な一皿であります。