中学生厚別

円山だろうと厚別だろうと、

中学生男子というのは面白い生物です。

「中学生円山」は

官藤官九郎監督、草薙剛主演の新作映画、

中学生男子の妄想が

クドカンワールド全開で画面に展開!で話題になっていますが、

昨日19日の日曜日、札幌厚別公園競技場のスタンドでは

「中学生厚別」ワールド炸裂していました。

コンサドーレ札幌vs東京ヴェルディの試合、

私の後ろに映画「家族ゲーム」のように一列に6人ほど横並びで陣取ったのが

練習帰りらしい中学のサッカー部男子たち。

もちろん「家族ゲーム」のように無言の会話のはずがない。

ゲーム観てるんだか観てないんだか、とにかく賑やかだ。

「お!高原だ高原だ!すげぇ、高原、ハゲ!でもでっけぇ!」

ヴェルディのスキンヘッドの元日本代表も

称賛されてるんだか、ネタにされてるんだか。

一人がポテチの袋をごそごそ開ければ

「ちょうだい、ちょうだい!オレ、腹減ってんだよね」「オレもオレも!」

がそごそ、ばりばり、むしゃむしゃ、ぺちゃくちゃ。

うるさ~い!ゲームに集中しなさぁ~い!と喉元まで出かかる、が、

「オフサイ!オフサ~イ!」

おばちゃまサポーターにはよくわかんなかったオフサイドに鋭く反応。

観てるんだ、ちゃんと。

わかってるんだ、サッカー。だよね、部活でしてるもんね。

試合後半、逆転されて、選手たちの動きが止まりかけたと見るや、

「集中!集中~!」

悔しいが「中学生厚別」たち、サッカーの勘所を押さえている。

うるさいが(笑)

私もサッカー部の一員として一緒に観戦しているようで、楽しかった。

厚別エリアの中学生らしく、最近の試合の話も随所に出てくる。

「○○中との試合、もう、最悪!、雹(ひょう)降ったんだぜ」

「(顧問の先生か?)△△のやつ、

おお、お前ら、痛いか~ってさ、、ひどくね?」

「××中の時もさ、グラウンド最悪!雨でぐっちょぐちょ、

もう、泥んこじゃねーし、グラウンドの真ん中、あれ、粘土」

「粘土か、きつー!」

こんな美しいプロ仕様の天然芝などではなく、

天候不順で肌寒い春のでこぼこグラウンドで

「ったく、寒いし!」心の中で文句ぶーたれつつも(笑)

必死にボールを追う泥んこまみれの中学生厚別たちの姿が目に浮かんできました。

この日のキックオフは午後4時。

厚別名物の風は試合終了時の6時頃には凍えるほど冷たかった。

「ピーーー!」

残念ながら1-1、ドローの試合終了を告げるホイッスルが競技場に響き渡る。

同時に後ろから聞こえた元気な声。

「あ~!サッカー、してぇ~!」

「やるべやるべ、サッカー!」

もう寒くて寒くて、一刻も早く家へ帰って、

ラベンダーのバブ入れたお風呂に入ることしか考えていなかった私には

衝撃的で、爽やかな一言だった。

腹が減っても、ポテチ数枚しか食べてなくても、

薄いウィンドブレーカー越しに厚別の強風が吹きつけても、

目の前で観たプロのプレーは、中学生厚別たちのサッカー魂に火をつける。

もう6時だからね、

ボール蹴るのもいいけど、

あまり遅くならないようにね。

温かい夕ごはんがキミの家で待ってるよ。

がっつり食べて、妄想と元気を膨らませるんだ。

中学生厚別たちよ。

(写真は)

3連勝&ホーム厚別初の勝利を願う試合前のサポーター席。

残念!でも、勝ち点1。

身長163cmの背番号7番、19歳のFW榊選手の必死のプレーが印象的だった。

「中学生清水町」の頃から足が速かったんだろう。

あきらめずにボールを追い回していたんだろう。

次は何か起きる。そんな予感を感じさせる選手だ。