金魚ねぶた・・・
36年ぶりに蘇った「金魚ねぶた」。
昨夜、
高校のプチ非公式同窓会がありました。
シンガポールとアメリカ在住の国際派同級生二人が一時帰国、
卒業後、めったに会えない仲間たち、
じゃあ、いつ、会うの?今でしょ!とさくさくと日程・場所が決まり、
10人ほどが集まりました。
席上、サッカー部のM君が
「これは、野宮に見せなきゃ、
お前にこれ、見せるために、今晩来たみたいなもんだ」と
ガサゴソと鞄から取り出したのが
古びた藁半紙の台本とちょいとセピア色かかった写真。
「ひぇ~!
よく、こんなの、取ってたね~!」
高校3年生の学校祭。
クラス発表の芝居「1000日のアン」の台本と当時の写真です。
ヘンリー8世の悲劇の王妃、断頭台の露と消えたアン・ブーリンの物語。
資料を参考にしながら、
自分たちで分担しながら脚本を起こし、
手作りで衣装を作り、
イタンキ浜の海鳴り聞こえる、学校裏の山で練習したクラス劇。
なんと、私は主役のアンでありまして、
「声がでかい」というのがキャスティングのポイント。
しかも、あの頃は、「ダイエット」という単語も知らなかったバレー部女子、
コーラに菓子パンが日常食、
体もでかかった。
ぱんぱん・・・
赤いビロードのドレスに身を包んだ悲劇のアン。
写真を見たM君がつぶやく。
「金魚ねぶただ」
でもですね、
金魚ねぶた主演の「1000日のアン」は学校祭の賞を取った。
皮肉屋で通っていた担任の先生も、涙していた(と聞いた)
下校時間過ぎて
真っ暗になるまで練習した。
それがばれて、連座制で叱られたけど、誰もめげなかった。。
藁半紙の台本は
途中から色々な筆跡に変わっていく。
ヒロインは金魚ねぶただったが、
クラスの総合力はハリウッド級だった。
芝居に燃えていた5組。
2年の時は「あさま山荘事件」をモデルにオリジナル脚本、
3年は「1000日のアン」
どちらも後に映画化されている。
けっこうなプロデュース力があったと自負しよう(笑)
36年ぶりの再会。
和食ダイニングの個室が
一瞬で5組の教室に戻る。
日付が変わるまで
喋って飲んで・・・
そして、みんな、それぞれの日常に戻っていった。
金魚ねぶたも
頑張るよ。
5組のみんな。
一期一会。
あの頃、毎日同じ教室にいて、いつでも会えると疑いもしなくて、
でも30年も過ぎると
どこに行っても会えない同級生がいる。
いつか私たちが空の上にいかないと会えない同級生。
いつでも会えるは、いつか会えなくなるってことなんだ。
一期一会の意味がじんわりと沁みる。
沖縄 読谷村 北窯の入り口。
真っ赤なハイビスカスが水面に揺れる。
一期一会を大切にする心が揺れていた。

