べこもちの候

もうすぐ

「風薫る」

「鯉のぼり」が泳ぎ

「卯の花」の美しい五月がやってきます。

日本気象協会が選んだ「季節のことば36選」が昨日25日発表されました。

4月は「入学式」「春眠」「花吹雪」

6月は「あじさい」「梅雨」「蛍舞う」

秋の10月は「秋祭り」「冬支度」

12月になれば「冬将軍」「クリスマス」「除夜の鐘」

一般公募で寄せられた約1600の言葉から選ばれた「季節のことば」

なるほど現代の季節感、生活感にマッチする言葉が並んでいます。

これから天気予報などで活躍してくれそうですね。

「季節のことば36選」を選んだ背景には

中国古来の二十四節気が、寒さの底で「立春」など実際の季節感とずれていたり、

なじみの薄い言葉もあるため、

新しい季節のことばを作るのをきっかけに、

美しい二十四節気の言葉にも親しんでもらえればとの思いもあるようです。

季節のずれ。

二十四節気が刻まれた旧暦はもともと中国の黄河中流から下流の地域で考え出されたもの。

日本人の季節感とずれるのはいたしかたない部分もあります。

でも、寒さの底でも「立春」と聞くと気持ちが浮き立つのも本当。

時代が進んでも旧暦に季節を感じる人は少なくありません。

私もその一人。

二十四節気サポーターです(笑)

沖縄本島と離島を結ぶ航空会社

JTA 日本トランスオーシャン航空のカレンダーは

新暦の数字の下に旧暦が並んで記されています。

「今日4月26日は旧暦の3月16日かぁ」と毎日確認できます。

渡名喜島の民宿の壁にかかっていた地元企業のカレンダーには

旧暦はもちろん満潮、干潮の時刻まで書いてあって、

月の満ち欠け、潮の満ち引き、自然とともに生きてるんだなあと実感しました。

季節の言葉もそんな暮らしから生まれてきます。

先月、北海道新聞の民俗学専門家、池田貴夫さんのコラムの中で

沖縄では手紙を書くときも

春先は「うりずんの候」初夏は「若夏(わかなつ)の候」という時候の挨拶を使うとありました。

「うりずん」も「若夏」も沖縄独特の季節の言葉としては知っていましたが、

手紙の時候の挨拶にまで浸透しているとは感動です。

池田さんも北海道らしい季節の時候の挨拶を楽しみたいものだとコラムを締めくくってましたが、

同感です。大いに同感です。

もうすぐ五月。

北海道の五月と言えば・・・

北のほうでも桜が満開になって、若葉も一緒に萌えだして、

子供の頃、お隣さんから蒸したての「べこもち」のお裾分けが届くのを心待ちにしていたものです。

黒砂糖の茶色と白のホルスタイン柄のべこもちがお盆にどっさり盛られて

白地に藍色で「ふきん」と流れ文字で書かれた晒しのふきんがかけられていて。

美味しかったな・・・

できたての「べこもち」

野宮的五月の時候の挨拶は

「べこもちの候」

食いしんぼさん限定で使おう。

(写真は)

沖縄版べこもち 「ナットゥンスー」

もち粉に砂糖、赤みそ、ピバーツ(島胡椒)を加えて

月桃の葉に載せて、表面に落花生を飾って蒸したお餅。

お正月の挨拶まわりには欠かせないお菓子だったそうです。

ちょっと南国の香りがする、でも味は「べこもち」

うちなーんちゅにも、北海道のべこもち食べさせてあげたいな。